G-SHOCKにクロスバンドの純正はある?布バンドに替える前に知っておきたいこと
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この記事の結論(先に知りたい方へ)
- 「クロスバンド」はカシオ自身が使っている言葉で、布でできたバンドのことです
- カシオのニュースリリースを482本(2020〜2026年)確認したところ、クロスバンドと書かれていたのはPRO TREKとBABY-Gだけでした
- 同じ期間に、G-SHOCKでクロスバンド仕様の製品は見つかりませんでした
- 同じ時計での差額は1,100円。BABY-Gの樹脂バンド16,500円に対し、クロスバンド仕様は17,600円でした
- G-SHOCKを布バンドにするなら、いまのところ市販の交換バンドを使うことになります
- 替えたときは外した純正バンドを捨てないでください。査定で見ているのは「社外品かどうか」ではなく部品がそろっているかです
「G-SHOCK クロスバンド」で検索すると、布バンドを巻いたG-SHOCKの写真がたくさん出てきます。ミリタリー調のナイロンベルトに付け替えた1本はたしかに格好よく見えますし、夏場は樹脂よりも蒸れにくそうに思えます。では、カシオが最初からクロスバンドを付けて売っているG-SHOCKはあるのか。ここが、いちばん知りたいところではないでしょうか。
調べ方は単純です。カシオ計算機が自社サイトで公開しているニュースリリースを、2020年から2026年まで482本すべて開いて、本文に「クロスバンド」という言葉があるかどうかを数えました。まとめサイトや販売店の説明ではなく、メーカー自身が書いた文章だけを見ています。
その結果と、G-SHOCKを布バンドにしたい場合の現実的なやり方、そして買取専門店として毎日G-SHOCKを査定している立場から「バンドを替えたまま売るとどうなるか」までをまとめました。
そもそも「クロスバンド」とは、どんなバンドのこと?
布でできたバンドのことです。カシオが自社のリリースで樹脂バンドと区別して使っている、正式な言い方です。
はっきり分かる例があります。BABY-Gの『BGA-310/BGA-310C』を発表したリリースには、型番ごとの一覧表が載っていて、その中に「バンド素材」という列があります。そこに書かれていたのが「樹脂」と「クロスバンド」の2種類でした。つまりカシオにとってクロスバンドは、樹脂と並ぶバンド素材の正式な区分だということです。
素材の中身についても説明があります。BGA-310Cのクロスバンドは「エコフレンドリーなペットボトルの再生素材から作られた糸を使用」。PRO TREKの『PRW-51NJ』では「同梱のクロスバンドには時計製品で初めて採用するペットボトルなどを原料とした再生PET素材を使用」と書かれていました。どちらも再生PET、つまりペットボトル由来の糸です。

「NATOベルト」との違い
よく似た言葉に「NATOベルト」「ナイロンベルト」があります。こちらは時計業界で広く使われている一般名称で、特定のメーカーの言葉ではありません。クロスバンドはあくまでカシオの表記です。同じ布バンドを指していても、どの立場の言葉かが違う、と覚えておくと混乱しません。
G-SHOCKに、クロスバンドの純正モデルはある?
2020年から2026年までの公式リリース482本を確認した範囲では、見つかりませんでした。該当したのはPRO TREKとBABY-Gです。
確認のしかたを先に書きます。カシオ計算機のニュースリリース一覧から2020年〜2026年の全482本のページを取得し、本文に「クロスバンド」という言葉が入っているものを抜き出しました。タイトルだけでなく本文と仕様表まで見ています。
該当したのは4製品。内訳は次のとおりです。

PRO TREKが3つ、BABY-Gが1つ。G-SHOCKは1つもありませんでした。この期間にはG-SHOCKの新製品リリースが数十本出ていますが、そのどれにもクロスバンドという言葉は出てきません。カーボン、樹脂、ソフトウレタン、メタルといった素材は何度も登場します。

ここは正直にお伝えします
確認できたのは2020年以降のリリースだけです。カシオの公式サイトでは2019年以前のニュースリリース一覧を開くことができませんでした。したがって、過去にコラボや限定で布バンド付きのG-SHOCKが出ていた可能性までは否定できません。この記事が言えるのは「ここ数年のカシオは、G-SHOCKにクロスバンドを採用していない」というところまでです。
カシオは、クロスバンドにいくら上乗せしている?
BABY-Gの同じモデルで比べると、樹脂16,500円に対しクロスバンドは17,600円。差は1,100円でした。
ここが面白いところです。『BGA-310』と『BGA-310C』は、ケースも機能も同じで、バンド素材だけが違う兄弟モデルです。そしてリリースの表には、両方の希望小売価格が並んで載っていました。素材の差だけを抜き出して値段を比べられる、めずらしい例です。
← 表は横にスクロールできます
| 型番 | カラー | バンド素材 | 希望小売価格(税込) | 発売日 |
|---|---|---|---|---|
| BGA-310-4A | コーラルピンク | 樹脂 | 16,500円 | 4月15日 |
| BGA-310-7A | コットンベージュ | 樹脂 | 16,500円 | 4月15日 |
| BGA-310-7A2 | ホワイト | 樹脂 | 16,500円 | 5月14日 |
| BGA-310C-2A | ネイビー | クロスバンド | 17,600円 | 4月15日 |
| BGA-310C-3A | ペールブルー | クロスバンド | 17,600円 | 4月15日 |
| BGA-310C-1A | ブラック | クロスバンド | 17,600円 | 5月14日 |
出典:カシオ計算機 ニュースリリース(2022年3月15日/2026年10月2日確認)
差は1,100円。布バンドは、メーカーの値付けのうえでは「ちょっとした上級仕様」くらいの位置づけだと分かります。ちなみにPRO TREKの『PRW-51NJ』は64,900円、『PRW-61MA』も64,900円、『PRW-61SS』は77,000円でした。こちらはコラボや特別仕様なので、バンドだけの差額としては読めません。
G-SHOCKを布バンドにするには、どうすればいい?
市販の交換バンドを使います。アダプターでG-SHOCK側の形を一般的なラグ幅に変えてから、布バンドを通すのが一般的です。
カシオ純正に無い以上、やり方は社外の交換バンドに頼ることになります。大きく3通りです。
1. G-SHOCK専用に作られた布バンドを使う
型番ごとに取り付け部の形が合わせてあるタイプです。いちばん失敗が少ない代わりに、対応している型番が限られます。買う前に、自分の型番が対応表に載っているかを必ず確かめてください。
2. アダプターを噛ませて、一般的な布バンドを通す
G-SHOCKの取り付け部に金具を取り付け、18mmや20mmといった標準のラグ幅に変換する方法です。バンドの選択肢がいっきに広がります。アダプターの精度が低いと隙間が出たり、ガタついたりするので、ここはケチらないほうが結果的に安く済みます。
3. ばね棒に直接通す
角型のように取り付け部の形が素直なモデルでは、ばね棒を抜いて布バンドを通せる場合があります。道具はばね棒外しがあれば足ります。やり方と費用はG-SHOCKのベルト交換の記事にまとめてありますので、作業の前にご覧ください。
どの方法でも、共通して気をつけたいのがばね棒です。純正のばね棒は太さも長さもそのモデル専用です。付属の細いばね棒に替えてしまうと、ぶつけたときに外れやすくなります。外した純正のばね棒は、純正バンドと一緒に保管しておいてください。
※価格・在庫は各ショップでご確認ください。リンクには広告が含まれます。
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布バンドにすると、防水と耐衝撃はどうなる?
カシオ公式に、社外バンドを付けた場合の記載は見つかりませんでした。確認できていないので、この記事では断定しません。
ここは、はっきり「分かりません」と書きます。カシオのリリースにも仕様表にも、社外の交換バンドを付けたときの防水性能について書かれた文章は確認できませんでした。ネット上には「防水は変わらない」「いや落ちる」という両方の意見がありますが、どちらもメーカーの言葉ではありません。
言えるのは、文字板や裏ぶたに書かれている20BARや200mという表示は、純正の状態を前提にした数字だということです。防水の話は20気圧防水と200m潜水用防水の違いの記事に整理してありますので、そちらもあわせてどうぞ。
査定の現場で、実際に見てきたこと
当店に届くG-SHOCKの中にも、社外バンドが付いたまま送られてくるものがあります。そこで目立つのが取り付け部のまわりの傷です。アダプターが金属のタイプだと、ケースと擦れて細かい傷が残ります。これは防水とは別の話ですが、外装の評価には影響します。
もうひとつはばね棒の穴の広がりです。付け外しを繰り返した個体は、穴のまわりが白っぽくなっていることがあります。何度も替えて楽しむつもりなら、ここは覚えておいてください。
バンドを社外品に替えたまま売ると、査定はどうなる?
社外品だから減額、という見方はしていません。問題になるのは、外した純正バンドが付いてこないことです。
よくいただくご質問ですが、答えははっきりしています。当店が見ているのは「純正か社外か」ではなく「部品がそろっているか」と「傷んでいないか」です。社外の布バンドが付いていても、外した純正バンドとばね棒を一緒に送っていただければ、評価は変わりません。
査定士より
実際の査定コメントを見返すと、ベルトについて書いているのは「欠品がないか」「硬化していないか」「ベタついていないか」の3点にほぼ集約されます。たとえばフロッグマンのDW-8200-1Aでは「バックルやベルトに欠品がないかもあわせて確認しています」、PRO TREKのPRT-3000では「樹脂ベルトは経年で硬化しやすく、ベルトの状態が査定額を左右します」と記録しています。
社外バンドのまま送っていただいても査定はできます。ただ、純正バンドが無い状態は「部品の欠品」として扱わざるを得ません。箱や説明書と同じで、そろっているほうが上を付けられる、という単純な話です。

他のモデルの実績も買取実績のページで公開しています。相場の考え方そのものはG-SHOCKの値段の記事にまとめました。
樹脂バンドが硬くなってきたら、替えるべき?売るべき?
切れる前に動くほうが得です。自分で替える費用より、ランクが下がる分の差額のほうが小さいことがほとんどです。
当店の実績に、ちょうど分かりやすい2件があります。どちらも同じGW-M5610系です。
← 表は横にスクロールできます
| 型番 | ランク | 買取金額 | 査定時の記録 |
|---|---|---|---|
| GW-M5610R-1JF | B | 3,500円 | ベルト・ベゼルの劣化は軽微、稼働も良好 |
| GW-M5610U-1JF | C | 2,200円 | ベルトのベタつきと外装の使用感。受信・充電は正常 |
出典:ショックマニア 買取実績(当店の一次データ)
差は1,300円。ここで「じゃあ自分でベルトを替えてから売ろう」と考えたくなるのですが、たいていは逆になります。純正バンドの部品代と送料、あるいは工賃を払うと、1,300円では収まりません。ベタついたまま、そのままお出しいただくほうが手残りは多くなります。
替えるべきなのは、これからも使い続ける1本のときです。売るつもりの1本なら、手を加えないのがいちばん有利です。普段のお手入れについてはG-SHOCKの洗い方に、電池の持ちについてはG-SHOCKの電池寿命の記事にまとめてあります。
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G-SHOCKのクロスバンドについて、よくある質問
G-SHOCKに純正のクロスバンドモデルはありますか?
そもそもクロスバンドとは何ですか?
クロスバンドだと値段は高くなりますか?
G-SHOCKを布バンドにすることはできますか?
布バンドに替えると防水性能はどうなりますか?
社外バンドに替えたまま売ると減額されますか?
ベルトがベタついてきました。替えてから売るほうが得ですか?
ベルトが切れているG-SHOCKでも買い取ってもらえますか?
まとめ:純正には無い。だから、自分で作ることになる
カシオのニュースリリースを482本開いて分かったのは、「クロスバンド」はカシオの言葉だけれど、G-SHOCKの言葉ではなかったということでした。採用されていたのはPRO TREKとBABY-G。G-SHOCKには、ここ数年ひとつもありません。
ですから、布バンドのG-SHOCKが欲しい人は、交換バンドを使って自分で作ることになります。専用品を買うか、アダプターで標準のラグ幅に変えるか、ばね棒に直接通すか。どれを選んでも構いませんが、外した純正バンドとばね棒は必ず取っておいてください。
理由は単純で、売るときに効いてくるからです。当店が見ているのは社外品かどうかではなく、部品がそろっているか、傷んでいないか。純正バンドは、しまっておくだけで値段を守ってくれる部品です。手を加えて楽しんだぶん、元の部品は箱の中へ。それだけで、次に持つ人へ渡すときの選択肢も減らずに済みます。