G-SHOCKのマットブラックはどれを選ぶ?樹脂とブラックIPの違い
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この記事の結論(先に知りたい方へ)
- カシオ公式が実際に「マットブラック」と書いた型番があります。DW-5600UBB-1とGA-2100-1A1の2本です
- 黒をつや消しにする作り方は大きく2通り。樹脂をマットに仕上げるか、メタルにブラックIPをかけるかです
- メタル側の代表がGMW-B5000MB。公式は「ホーニング加工を多用し、ブラックIP処理を施すことでマットな質感を表現」と説明しています
- 価格差は大きく、樹脂のGA-B2100-1A1が22,000円、メタルのGMW-B5000MBが77,000円(いずれも税込の希望小売価格)
- 重さも違います。約52g と 約167g。見た目が似ていても、腕に載せた感じは別物です
- 買取でも差が出ます。当店の実績ではメタルの黒が25,000〜50,000円、樹脂の黒が2,500〜4,500円でした
「マットブラックのG-SHOCKが欲しい」と思って調べはじめると、すぐに困ることになります。黒いG-SHOCKは何百本もあるのに、どれが「つや消しの黒」なのかが、どこにも書かれていないからです。
この記事では、カシオ公式のニュースリリースに実際に書かれている言葉だけを手がかりに、マットブラックと呼べる型番を整理しました。価格と重さも公式の数字です。最後に、買取店として実際にいくらで買い取っているかもお見せします。
G-SHOCKの「マットブラック」とは、どれのこと?
カシオ公式が「マットブラック」「マットなブラック」と説明している型番のことです。黒いG-SHOCK全部を指す言葉ではありません。
まず前提をはっきりさせておきます。G-SHOCKに「マットブラック」という公式シリーズはありません。「フルメタル」や「MR-G」のように、カシオが線を引いて区切っているカテゴリーではないのです。
ただし、まったく根拠のない言葉でもありません。カシオはニュースリリースの本文で、特定のモデルを指して「マットブラック」と書いています。公式が自分の言葉でそう呼んでいる以上、それが一番確かな手がかりになります。
そして、つや消しの黒を作る方法は大きく2つに分かれます。最初から樹脂をマットに仕上げるか、金属にブラックIPという黒い膜をかけるか。この2つは、値段も重さも、傷の出かたも別物です。

公式が「マットブラック」と書いたのは、どの型番?
DW-5600UBB-1とGA-2100-1A1の2本です。2025年7月1日のニュースリリースに、はっきりそう書かれています。
カシオがアンバサダーの発表にあわせて出したリリースの中に、2本だけ「マット」という言葉で説明されたモデルがあります。そのまま引用します。
カシオ公式の表現(2025年7月1日 ニュースリリース)
DW-5600UBB-1:「初代“G-SHOCK”である『DW-5000C』の角形フォルムを引き継いだ『DW-5600』をベースに採用。全体をマットブラックで統一させることで落ち着いた雰囲気を演出し、幅広いコーディネートにも馴染みます」
GA-2100-1A1:「八角形ベゼルが特徴の『GA-2100』シリーズより、全体をマットなブラックで統一し、シンプルかつスタイリッシュな印象に仕上げたモデルです」
どちらも樹脂のモデルです。DW-5600UBB-1は初号機の流れをくむ角型、GA-2100-1A1は八角形ベゼルの、いわゆる「カシオーク」と呼ばれる形。つまり公式が「マットブラック」と呼んだのは、G-SHOCKの定番2型の黒でした。

写真を見ると分かりますが、文字盤も針もインデックスも黒です。光を当てると浮かび上がるタイプの作りなので、暗いところでは時刻が読みにくいという割り切りがあります。そのかわり、腕に載せたときの主張がほとんどありません。
なお、この2本については希望小売価格の載った公式リリースを確認できませんでした。どちらも発売が古く、価格を発表したリリースが残っていないためです。推測で金額を書くことはしませんので、実売価格はショップでご確認ください。
GA-2100の型番ごとの情報は、GA-2100の型番ページにまとめてあります。
※価格・在庫は各ショップでご確認ください。リンクには広告が含まれます。
メタルの黒は、どうやってマットにしている?
ブラックIPという黒い膜と、ホーニング加工という表面を細かく荒らす加工の組み合わせで作られています。
金属は、そのままでは光ります。フルメタルのG-SHOCKをつや消しの黒にするには、黒くする工程と、光を抑える工程の両方が要ります。
その代表がGMW-B5000MBです。カシオはこう説明しています。
カシオ公式の表現(2022年2月24日 ニュースリリース)
「時計全体は、ホーニング加工を多用し、ブラックIP処理を施すことでマットな質感を表現しています。ベゼル側面の凸部やバンドの側面にはヘアライン加工を採用し、メタルの質感は残しつつも光沢を抑えました」
「さらに、ベゼルの天面は表面のブラックIPをヘアライン加工で研磨を施し、下地のステンレスを露出させる新しい手法を採用」
※ホーニング加工=微細な砥粒を吹き付けて研磨する加工方法(公式の注釈より)

写真のベゼル上面が、周りより明るく見えるのが分かるでしょうか。あれは色を塗り分けているのではなく、黒い膜を削って下のステンレスを出しているのです。つまりこの明るい部分は、もともと「地の色」です。
同じようにブラックIPを使っている黒いフルメタルは、ほかにもあります。公式リリースで価格まで確認できたものを並べます。
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| 型番 | 公式の説明 | 希望小売価格(税込) | 発売日 |
|---|---|---|---|
| GMW-B5000MB | ホーニング加工とブラックIPでマットな質感 | 77,000円 | 2022年3月11日 |
| GM-B2100BD | ブラックIPを施したシックな印象 | 80,300円 | 2022年8月12日 |
| GMW-B5000EH | ステンレスのバンドにブラックIPを施した後、ドットパターンをレーザー刻印 | 96,800円 | 2022年10月28日 |
GMW-B5000EHは“G-SHOCK”40周年を記念したエリック・ヘイズ氏とのコラボモデルで、黒い膜の上からレーザーで模様を点描しています。詳しい買取実績はGMW-B5000EHの型番ページにあります。
樹脂のマットとメタルのマット、どちらを選べばいい?
毎日着けるなら樹脂、所有感を取るならメタルです。重さが約3倍、価格は3.5倍ちがいます。
見た目の方向性は近いのに、持ったときの印象はまるで違います。公式の数字で並べると、差がはっきりします。
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| 型番 | 黒の作り方 | 外装 | 希望小売価格(税込) | 質量 |
|---|---|---|---|---|
| GMA-S2100MD-1A | マットな質感の樹脂素材 | 樹脂 | 18,150円 | 約41g |
| GA-B2100-1A1 | ブラック×ブラック(オールブラック) | 樹脂 | 22,000円 | 約52g |
| GA-2100-1A1 | 全体をマットなブラックで統一 | 樹脂 | 公式リリースに記載なし | 同上 |
| DW-5600UBB-1 | 全体をマットブラックで統一 | 樹脂 | 公式リリースに記載なし | 同上 |
| GMW-B5000MB | ホーニング加工+ブラックIP | ステンレス | 77,000円 | 約167g |
| GM-B2100BD | ブラックIP | ステンレス | 80,300円 | 約165g |
| GMW-B5000EH | ブラックIP+レーザー刻印 | ステンレス | 96,800円 | 約167g |
選び方は、ここまで来ればほとんど決まります。
毎日着ける・仕事でも使う → 樹脂
約41〜52gは、着けていることを忘れる重さです。ぶつけても気にならないので、結果としていちばん出番が多くなる1本になります。小さめがよければGMA-S2100MD-1A(46.2×42.9×11.2mm・約41g)という選択肢もあります。
休日に着ける・長く持ちたい → メタル
約165〜167gは、腕時計としてははっきり重い部類です。そのかわりブラックIPの黒は樹脂では出せない深さがあり、中古での価値も樹脂より残りやすいというのが、買取の現場から見た実感です。
フルメタルを中古で探すときの注意点は、フルメタルG-SHOCKの中古についての記事にまとめています。
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文字板だけが「マット」のモデルもある?
あります。GWR-B3000のマットダイアルは、見た目ではなく直射日光下での見やすさのための加工です。
「マット」という言葉は、外装だけに使われているわけではありません。2026年6月に発表されたGWR-B3000では、文字板そのものがマットに作られています。
カシオ公式の表現(2026年6月4日 ニュースリリース)
「操縦中でも瞬時に時刻を読み取れるよう、微細な表面加工により入射光を拡散し、反射を低減するマットダイアルを新たに開発。直射日光下でも優れた視認性を実現します」
つまりここでのマットは、おしゃれのためではなく反射を消して読みやすくするための加工です。GWR-B3000-1Aの希望小売価格は110,000円(税込)、発売は2026年7月10日でした。
「黒くて落ち着いた見た目が欲しい」のか「光って見えにくいのが嫌だ」のかで、選ぶべきモデルは変わります。前者なら樹脂のマットブラック、後者ならマットダイアルのモデルです。
マットブラックは、傷が目立ちやすい?
つや消し面は擦れた部分だけ光り方が変わるため、目立ちます。査定でも最初に見るのはそこです。
黒いG-SHOCKをお預かりして、まず見るところは決まっています。ベゼルの天面と、バンドのコマの角です。
メタルのブラックIPは、金属の上に黒い膜が乗っている構造です。角のように当たりやすいところは膜が削れて、下地のステンレスの色が点のように出てきます。少し出ているだけなら大きな減額にはなりませんが、線状に出ていると「使い込まれた個体」として評価が一段下がります。
樹脂のマットは逆の出かたをします。こすれたところだけ表面がならされて、そこだけ妙にテカるのです。つや消しの面積が広いぶん、部分的な光沢は意外と目に付きます。バンドの穴の周りと、バックルが当たる位置をよく見ます。
ひとつ申し上げておくと、これは避けられる傷ではありません。普通に着けていれば必ず出ます。気にして着けないまま置いておくより、使って、売りたくなったときに売るほうが、結果として得をしている方が多い印象です。
マットブラックのG-SHOCKは、いくらで売れる?
黒という色では値段は決まりません。メタルか樹脂かで、買取金額の桁が変わります。
当店が実際に買い取った、黒を主題にした型番の実績です。相場の予想ではなく、査定して、金額をお支払いした記録です。
← 表は横にスクロールできます
| 査定日 | 型番 | 状態ランク | 買取金額 |
|---|---|---|---|
| 2022年6月12日 | GMW-B5000EH-1JR | S | 50,000円 |
| 2023年12月7日 | GMW-B5000EH-1JR | A | 25,000円 |
| 2023年2月11日 | GA-2100-1A1JF | S | 4,500円 |
| 2023年2月11日 | GA-2100-1A1JF | B | 2,500円 |
| 2022年8月15日 | GA-2100-1AJF | A | 4,000円 |
| 2023年1月10日 | DW-D5500BB-1JF | B | 3,000円 |

同じ「黒いG-SHOCK」でも、メタルは数万円、樹脂は数千円という結果になっています。これは人気の差ではなく、元の値段と素材の差がそのまま出ているだけです。樹脂のモデルを安く見ているわけではありません。
状態ランクの差も見てください。同じGMW-B5000EH-1JRで、SとAのあいだに2倍の開きがあります。黒いモデルは、状態が金額に効きやすいという典型的な並びです。
ほかの型番の実績は買取実績のページで公開しています。
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マットブラックのG-SHOCKについて、よくある質問
G-SHOCKに「マットブラック」という公式シリーズはありますか?
マットブラックとオールブラックは、同じ意味ですか?
ブラックIPとは何ですか?
マットブラックは傷が目立ちますか?
いちばん安いマットブラックはどれですか?
文字板だけが「マット」のモデルもありますか?
マットブラックのG-SHOCKは、買取で不利になりますか?
黒が色あせてしまった樹脂でも買い取れますか?
まとめ:マットブラックは「色」ではなく「作り方」で選ぶ
調べはじめたときに困るのは、マットブラックが色の名前のようでいて、実は仕上げの話だからです。そこさえ分かれば、選ぶ軸は一本に決まります。
- 公式が「マットブラック」と書いたのはDW-5600UBB-1とGA-2100-1A1。どちらも樹脂
- メタルの黒はブラックIP+ホーニング加工。代表はGMW-B5000MB(77,000円・約167g)
- 樹脂の黒は軽い。GA-B2100-1A1が22,000円・約52g、小型のGMA-S2100MD-1Aが18,150円・約41g
- GWR-B3000のマットダイアルは見た目ではなく、反射を抑えて見やすくするための加工
- 査定で見るのはベゼル天面とバンドの角。メタルは下地が出る、樹脂はテカる
- 買取ではメタルの黒が25,000〜50,000円、樹脂の黒が2,500〜4,500円(当店の実績)
毎日着けたいなら樹脂、長く持ちたいならメタル。どちらを選んでも、黒いG-SHOCKは手入れをした分だけ金額に返ってきます。柔らかい布で拭くだけでも、数年後の査定はきちんと変わります。