G-SHOCK 9500はどれを選ぶ?マッドマン3色の定価と9300との違い

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「G-SHOCK 9500」で検索してたどり着いた方は、たぶんGW-9500という型番を探しています。泥まみれの現場で使うことを想定した、マッドマンというモデルです。

ところが調べ始めると、GW-9300・G-9000・GWG-2000といった似たような番号が次々に出てきて、どれがマッドマンで、どれが別物なのか分からなくなります。値段も1,000円台から7万円台まで幅があって、何が正しいのか判断できません。

この記事では、カシオ計算機のニュースリリースで確認できた数字だけを使ってGW-9500を整理します。そのうえで、買取店として実際に査定してきた金額を、当店の実績からそのまま出します。

CONCLUSION

この記事の結論(先に知りたい方へ)

  • 「9500」はGW-9500=マッドマンのことです。2023年7月14日に発売された、防塵・防泥のG-SHOCKです
  • 色はブラック・グリーン・オレンジの3色。定価はどれも55,000円(税込)で、中身も同じです
  • いちばんの特徴は二層液晶。上の層に方位の十字、下の層に時刻と計測値が出ます
  • 従来機種のGW-9300より3.4mm薄くなりました。厚さは14.8mm、重さは約81gです
  • 買取ではマッドマンという名前より、枝番のほうが効きます。当店の実績では300円から74,000円まで開きました
  • 電池切れでも動作未確認でも値段は付きます。ジャンク扱いのマッドマンにも300円の値が付いています

G-SHOCKの「9500」とは、どのモデルのことですか?

GW-9500、通称マッドマンです。カシオの「Master of G」のうち陸を担当するモデルで、防塵・防泥構造を備えています。2023年7月14日発売です。

カシオ計算機は2023年6月29日のニュースリリースで、GW-9500をこう説明しています。

カシオ公式の言葉

「耐衝撃ウオッチ“G-SHOCK”より、過酷な陸上の環境に役立つ防塵・防泥構造の“MUDMAN(マッドマン)”の新製品として、方位計測時の視認性を高める二層液晶を備えながら、薄型化により装着性を高めた『GW-9500』を7月14日に発売します」

「レスキュー隊などの土砂やがれきが山積・散乱する厳しい「陸」でのミッションを遂行するプロフェッショナルの使用を想定し」

つまりGW-9500は、泥と砂ぼこりの中で使うことを前提に作られた1本です。ふだん使いでも壊れにくいのはもちろんですが、設計の出発点が「現場」にあるところが、ほかのG-SHOCKと違います。

G-SHOCK GW-9500-3 グリーンのマッドマン。泥をあしらったイメージ写真
出典:カシオ計算機 ニュースリリース(2023年6月29日)

「Master of G(マスター オブ G)」というのは、陸・海・空それぞれの環境に特化したG-SHOCKの総称です。マッドマンはそのうちの陸担当にあたります。シリーズ全体の並びはMaster of Gの解説ページにまとめてあります。

GW-9500の公式スペック早見表。定価55,000円、サイズ56.7×52.7×14.8mm、質量約81gなど
図:カシオ計算機 ニュースリリース(2023年6月29日)をもとに作成

GW-9500の3色は、どれを選べばいいですか?

ブラック・グリーン・オレンジの3色で、定価はどれも55,000円(税込)です。中身は同じなので、見た目と汚れの目立ちにくさだけで選んで問題ありません。

カシオのニュースリリースに載っていた表は、次のとおりです。

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型番 カラー メーカー希望小売価格 発売日
GW-9500-1 ブラック 55,000円(税込) 2023年7月14日
GW-9500-3 グリーン 55,000円(税込) 2023年7月14日
GW-9500-1A4 オレンジ 55,000円(税込) 2023年7月14日

3色とも価格は同じで、機能の差もありません。限定色や上位グレードのような扱いではないので、「どれが得か」を考える必要はありません。

買取店から見た、色の選び方

ブラック(GW-9500-1)は、服を選びません。仕事でも私服でも浮かないので、迷ったらここです。ただし樹脂の白っぽい擦れが目立ちやすい色でもあります。

グリーン(GW-9500-3)は、マッドマンらしさがいちばん出る色です。泥や土の汚れが目立ちにくく、アウトドアで使うならこれが素直な選択になります。

オレンジ(GW-9500-1A4)は、暗い場所でも自分の腕がすぐ見つかります。作業現場やナイトハイクのように、視認性を優先する使い方に向きます。

3色とも現行品です。実際の売値は店によって違うので、下のリンクで見比べてみてください。

※価格・在庫は各ショップでご確認ください。リンクには広告が含まれます。

二層液晶は、ふつうの液晶と何が違うのですか?

液晶が上下2枚に分かれています。上の層に方位の十字グラフィック、下の層に時刻や計測値を表示するので、方位を見るときも時刻が消えません。

カシオはこの液晶を「デュプレックスLCディスプレイ」と呼んでいます。ニュースリリースの説明はこうです。

カシオ公式の言葉

「視界が阻まれた環境でも使えるよう方位計の視認性を高めるため、二層液晶を採用。上層の液晶で方位を大きな十字のグラフィックで、下層の液晶で時刻や計測値を表示します」

ふつうの1枚の液晶だと、方位を大きく出そうとすれば時刻を小さくするしかありません。表示を切り替えて使うことになり、その一手間が現場では邪魔になります。

2枚重ねにすると、その取り合いが起きません。方位は上の層いっぱいに大きく、時刻と数値は下の層に、同時に出せます。実物の写真を見ると、構造がそのまま分かります。

GW-9500の二層液晶の構造。上層に方位の十字グラフィック、下層に時刻と計測値が表示される
出典:カシオ計算機 ニュースリリース(2023年6月29日)

前のGW-9300から、何が変わったのですか?

薄くなりました。カシオはGW-9300との比較で3.4mmの薄型化と説明しています。GW-9500の厚さは14.8mmです。

マッドマンを長く使ってきた方がいちばん気にするのは、たぶん厚みです。歴代のマッドマンは分厚く、袖口に引っかかるのが持病のようなものでした。

カシオ公式の言葉

「ミッション時での腕の動きを妨げないよう薄型化を図っています。ベゼルに切削した風防ガラスをはめ合わせる構造の採用などにより、従来機種に比べて3.4mmの薄型化を実現しました」(※GW-9300との比較において)

「操作性を確保するため、センサーを計測・表示するダイレクトボタンやフロントボタンは、大型かつ泥水などを排出しやすい形状を採用しました」

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項目 GW-9500の公式値 意味
大きさ 56.7×52.7×14.8mm 従来機種GW-9300より3.4mm薄い
質量 約81g 樹脂バンドのMaster of Gとしては標準的
構造 耐衝撃構造、防塵・防泥構造 泥と砂ぼこりの侵入を防ぐ
防水性 20気圧防水 水仕事や雨は問題ない
ボタン 大型のダイレクトボタン・フロントボタン 泥水を排出しやすい形状

3.4mmという数字は、手にすると想像よりはっきり分かります。腕時計の厚みは、数字の割に体感が大きい部分です。今まで「マッドマンは良いけれど分厚い」で見送っていた方は、一度実物を袖に通してみる価値があります。

マッドマンは、ほかのMaster of Gと何が違いますか?

担当する環境が違います。マッドマンは陸、それも泥と砂ぼこりの現場です。海や空にはそれぞれ別のモデルが割り当てられています。

カシオはMaster of Gについて「陸・海・空それぞれの環境に特化し、その性能を発揮するモデルを展開」と説明しています。マッドマンはその中の陸担当で、防塵・防泥性能がその中心にあります。

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呼び名 当店のシリーズ解説 ひとことで言うと
MUDMAN(マッドマン) マッドマンの解説 泥と砂ぼこりの陸
MUDMASTER(マッドマスター) マッドマスターの解説 同じ陸でも、より大型の系統
RANGEMAN(レンジマン) レンジマンの解説 陸のサバイバル
FROGMAN(フロッグマン) フロッグマンの解説 海、潜水
GULFMASTER(ガルフマスター) ガルフマスターの解説 海、船の上

名前が似ているので混同されがちですが、査定の現場では別のシリーズとして扱われます。お手元の1本がどれなのか分からないときは、裏ぶたの刻印の型番で調べるのがいちばん確実です。

GW-9500では、どんなことが測れますか?

方位・気圧・高度・温度が測れます。電波受信とタフソーラーも入っているので、時刻合わせも電池交換も基本的に不要です。

下の数字は、すべてカシオのニュースリリースの仕様表に載っているものです。

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測れるもの 公式の仕様
方位 16方位・方位の角度(0〜359°)、方位連続計測60秒、ベアリングメモリー、磁気偏角補正機能
気圧 260〜1,100hPa(1hPa単位)、過去42時間の気圧傾向グラフ、気圧傾向インフォメーションアラーム
高度 −700〜10,000m(1m単位)、高度メモリー最大30本、登山記録データ14本、高度差計測−3,000〜3,000m
温度 −10〜60℃(0.1℃単位)
時刻合わせ 日本2局を含む世界6局の標準電波を受信(自動受信は最大6回/1日)
電源 タフソーラー。フル充電から発電無しで約6ヵ月、パワーセービング状態なら約26ヵ月
そのほか ワールドタイム48都市+UTC、ストップウオッチ1/10秒・1000時間計、タイマー最大24時間、アラーム5本、日の出・日の入時刻表示

気圧傾向グラフが42時間ぶん残る点と、「特徴的な気圧の変化が起こった場合に矢印と報音でお知らせ」してくれる点は、天気が変わりやすい山では素直にありがたい機能です。

タフソーラーなので、電池交換に出す必要もありません。この仕組みについてはタフソーラーの解説ページにまとめてあります。

ここまで読んで気になった方は、現行品なので今の相場を確かめておくとよいと思います。

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マッドマンの買取価格は、いくらぐらいですか?

当店の実績では300円から74,000円まで開きました。差を作るのは「マッドマンかどうか」ではなく、枝番と状態です。

ここからは公式の話ではなく、当店が実際に買い取った金額です。推定や相場の平均ではなく、1本ずつの記録をそのまま並べています。

マッドマンの買取実績を型番別に並べた棒グラフ。GWG-2000TLC-1AJRの74,000円からG-9000-1JFの300円まで
図:ショックマニア 買取実績(当店の一次データ)をもとに作成

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型番 状態ランク 買取金額 査定日
GWG-2000TLC-1AJR S(未使用または新品同様) 74,000円 2022年6月12日
GW-9300DC-1JF S(未使用または新品同様) 12,000円 2023年6月12日
GW-9300SR-4JF B(使用感がある比較的良好) 12,000円 2023年6月12日
GW-9300ER-5JF B(使用感がある比較的良好) 8,000円 2026年5月22日
G-9000-3VJR B(使用感がある比較的良好) 2,000円 2023年6月5日
DW-8400Z-1T E(ジャンク/電池切れ動作未確認) 1,500円 ―
G-9000MS-1DR B(使用感がある比較的良好) 1,000円 2026年5月22日
G-9000-1JF E(ジャンク/電池切れ動作未確認) 300円 2022年6月12日

いちばん上のGWG-2000TLC-1AJRは、トヨタのランドクルーザーとのコラボモデルです。同じマッドマンでも、コラボと限定は完全に別枠になります。

査定士より

マッドマンで最初に見るのは、ボタンの周りとベゼルの隙間に入った泥の跡です。防泥構造なので中には入りませんが、外側の溝には確実に残ります。ここが固まったままの個体は、使い込まれた1本として評価が下がります。

次に見るのが樹脂の白化です。屋外で使う時計なので日焼けは避けられませんが、黒が灰色に寄っているものは、同じランクでも一段下に振れます。逆に言えば、洗って乾かすだけで数千円変わることがあるということです。

タフソーラーの個体では二次電池も確認します。明るい場所に置いても表示が戻らないもの、フル充電してもすぐ落ちるものは、そのぶん減額の対象になります。ただし動かないから値が付かない、ということはありません。上の表のEランクにも値段は付いています。

そして毎回お伝えしているのが、枝番まで教えてくださいということです。「マッドマンです」だけだと、こちらは下から見積もるしかありません。GW-9300DC、GW-9300SR、GWG-2000TLC——この後ろの数文字で、金額はまったく変わります。

GW-9500を高く売るには、何をすればいいですか?

泥を落として乾かすこと、箱と説明書をそろえること、光に当てて動く状態にしておくこと。この3つで数千円変わります。

① ボタンとベゼルの溝の泥を落とす

20気圧防水なので、水道水で流して問題ありません。やわらかい歯ブラシで、ボタンの根元とベゼルの隙間をなでるだけで見違えます。洗ったあとは完全に乾かしてください。濡れたまま箱に入れると、金属部品にサビが出ます。

② 箱・説明書・保証書をそろえる

マッドマンのような現場向けのモデルは、付属品が残っていない個体が多いです。だからこそ、そろっている個体は評価が上がります。捨てていなければ、探してみてください。

③ 数日前から明るい場所に置いておく

タフソーラーは、しまい込んでいると止まります。査定に出す前に窓際に置いて、動く状態に戻しておくと、二次電池の状態をこちらで正しく判断できます。止まったままだと、悪いほうに見積もらざるを得ません。

やらなくていいこと

研磨や分解はしないでください。ベゼルを削ると防泥構造の合わせ面が変わり、かえって評価が下がります。傷はそのままで構いません。

電池交換に出す必要もありません。電池切れは減額の理由になりません。そのままお送りいただいて大丈夫です。

フリマアプリに出すか買取店に出すかで迷っている方は、フリマと買取の比較もあわせてご覧ください。

よくある質問

GW-9500の定価はいくらですか?
55,000円(税込)です。カシオのニュースリリースによると、ブラック(GW-9500-1)・グリーン(GW-9500-3)・オレンジ(GW-9500-1A4)の3色すべて同じ価格で、2023年7月14日に発売されました。
GW-9500とGW-9300は何が違いますか?
いちばん大きな違いは厚みです。カシオは「従来機種(GW-9300との比較において)に比べて3.4mmの薄型化を実現」と説明しています。GW-9500の大きさは56.7×52.7×14.8mm、質量は約81gです。あわせて方位の見やすさを高める二層液晶が採用されています。
マッドマンの「防泥構造」は、防水とは違うのですか?
別のものです。GW-9500の仕様表には「構造:耐衝撃構造、防塵・防泥構造」「防水性:20気圧防水」と、それぞれ分けて書かれています。防水は水の侵入を防ぐもの、防塵・防泥は泥や砂ぼこりの侵入を防ぐものです。
GW-9500は電池交換が必要ですか?
通常は不要です。電源はタフソーラーで、公式の仕様では、フル充電時からソーラー発電無しの状態で機能を使った場合に約6ヵ月、パワーセービング状態なら約26ヵ月動きます。長く光に当てずにしまい込むと止まりますが、明るい場所に置けば戻ります。
二層液晶とは何ですか?
カシオが「デュプレックスLCディスプレイ」と呼んでいる、液晶を2枚重ねた構造です。カシオの説明では「上層の液晶で方位を大きな十字のグラフィックで、下層の液晶で時刻や計測値を表示します」となっています。方位を大きく出しても時刻が消えないのが利点です。
マッドマンの買取価格はどれくらいですか?
当店の実績では、いちばん高かったのがGWG-2000TLC-1AJR(トヨタ ランドクルーザーとのコラボ)の74,000円、いちばん低かったのがG-9000-1JF(ジャンク扱い)の300円でした。同じマッドマンでも枝番と状態で大きく変わるため、型番をそのままお伝えいただくのがいちばん確実です。
泥だらけのまま送っても査定してもらえますか?
査定はできます。ただしボタンの根元やベゼルの溝に泥が固まったままだと、状態の評価は下がります。20気圧防水なので水道水で流して問題ありません。洗って完全に乾かしてからお送りいただくほうが、結果として金額は上がります。
動かなくなったマッドマンでも値段は付きますか?
付きます。当店の実績でも、Eランク(ジャンク/電池切れ動作未確認)のDW-8400Z-1Tに1,500円、G-9000-1JFに300円の値が付いています。止まったままの状態でそのままお送りください。

まとめ:9500はマッドマン。色ではなく枝番で決まる

「G-SHOCK 9500」はGW-9500、つまりマッドマンのことでした。ブラック・グリーン・オレンジの3色はすべて55,000円(税込)で、中身も同じです。だから買うときに迷う必要はありません。汚れが目立ちにくいほうか、暗い場所で見つけやすいほうか、それだけで決めて構いません。

新しいのは、方位を大きく出しても時刻が消えない二層液晶と、従来機種GW-9300より3.4mm薄くなった厚みです。「マッドマンは良いけれど分厚い」で見送ってきた方には、ここが効きます。

そして売るときに効くのは、シリーズ名ではなく枝番と状態でした。当店の実績では、同じマッドマンで300円から74,000円まで開いています。「ただのマッドマン」だと思い込まないでください。後ろの数文字を読むだけで、金額が変わることがあります。

型番が読めなくても、泥がついていても、止まっていても構いません。マッドマンの買取実績もご覧いただけます。

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