G-SHOCKのネイビーシールズモデルはどれ?公式の年表に「その名前」は無い

G-SHOCKのネイビーシールズモデルはどれ?公式の年表に「その名前」は無い アイキャッチ画像
インフォメーション

当ページのリンクには広告が含まれています。

CONCLUSION

この記事の結論(先に知りたい方へ)

  • 「ネイビーシールズモデル」という名前のG-SHOCKは、カシオ公式には存在しません。年表にも製品名にも出てきません
  • その通称が指しているのは、ほぼDW-6600です。1994年発売、公式の肩書きは「ELバックライト初搭載」
  • カシオ公式がDW-6600に添えているのはFIRST EL BACKLIGHTという機能の説明だけ。軍に関する記載は見つかりませんでした
  • DW-6600は新品の流通が終わっています。公式に残る近い形は40周年記念モデルのDW-6640RE(18,700円・税込)
  • 当店にDW-6600そのものの買取実績はありません。同じ系譜のDW-6900番台は600円〜10,000円の実績があります
  • この年代のデジタルは、液晶の抜けとバンドの硬化で金額が大きく変わります

「G-SHOCK ネイビーシールズ」で検索すると、たくさんのページが出てきます。読んでいくと、どれも少しずつ違うことが書いてある。型番が違う、年が違う、価格が違う。

そこで、まとめサイトも他店のブログも見ずに、カシオの公式サイトだけを開いて確かめました。わかったことと、わからなかったことを、そのまま書きます。

G-SHOCKに「ネイビーシールズモデル」という製品はある?

ありません。カシオ公式の歴代モデル年表にも製品名にも、ネイビーシールズや軍にあたる言葉は一度も出てきません。

カシオはG-SHOCKの公式サイトに、1983年の初号機から現行機までを並べた歴代モデルの年表を置いています。各モデルには短い肩書きが添えてあり、FROGMAN、MUDMAN、RANGEMAN、ORIGIN といった言葉が並びます。

この年表を端から端まで読みました。「ネイビーシールズ」「ミリタリー」「軍」にあたる言葉は、1か所もありません。つまり「ネイビーシールズモデル」は、カシオが付けた名前ではなく、使う人や売る人のあいだで広まった通称です。

カシオ公式の歴代モデル年表が1990年代なかばのG-SHOCKに添えている言葉の一覧
出典:カシオ計算機 G-SHOCK公式サイト 歴代モデル年表(2026年10月22日確認)

通称そのものが悪いわけではありません。FROGMANやMUDMANだって、もとは現場の呼び名から育った言葉です。ただ通称を公式の名前だと思い込むと、買うときにも売るときにも話が噛み合わなくなります。

その通称はどの型番を指している?

DW-6600です。1994年発売の丸型デジタルで、公式の年表では「FIRST EL BACKLIGHT」と紹介されています。

通称の指す先はほぼ一つに絞れます。DW-6600です。バンドが太く、ベゼルが丸く、正面の下に大きなライトボタンがある、あの形です。

1994年発売のG-SHOCK DW-6600。ELバックライトを初めて搭載したモデル
出典:カシオ計算機 G-SHOCK公式サイト 歴代モデル年表(2026年10月22日確認)

文字盤には FOX FIRE、バンドには ELECTRO LUMINESCENCE の文字。ガラスの周りには WATER 20BAR RESIST と書かれています。当時のカシオが何を売りにしていたかが、そのまま印刷されています。

DW-6600とDW-6900を混同しやすい理由

この2つは見た目がよく似ています。正面に丸いくぼみが3つ並んでいるのがDW-6900(1995年)、1つの大きなボタンがあるのがDW-6600(1994年)です。中古の出品ページでも取り違えられていることがあるので、写真の正面を見てください。

DW-6900については三つ目デジタルDW-6900の型番の違いと買取相場で詳しくまとめています。

カシオ公式はDW-6600をどう説明している?

「ブルーに発光するELバックライト初搭載」。ボタンを押すと液晶に赤いGのロゴが浮かぶ、という説明です。

公式年表のDW-6600には、次の説明が添えられています。

カシオ公式の記載(そのまま引用)

「ブルーに発光するELバックライト初搭載」

「暗闇で鮮やかに発光するELバックライトをG-SHOCKで初搭載。フロントボタンを押すと液晶部分にレッドのGのロゴが鮮やかに浮かび上がる。」

ELバックライトは、面そのものが光る仕組みです。それまでの豆電球のライトと違い、液晶の全面がむらなく光る。暗い場所で手元を照らさずに時刻が読めるという点で、当時としては大きな前進でした。

そしてこの「暗所で読める」という性能が、のちに通称を育てる土台になったのだろう、とは想像できます。ただし想像と事実は分けておきます。

「米軍で使われた」はどこまで確認できる?

カシオ公式の日本語サイトには、軍での採用を示す記載は見つかりませんでした。確認できなかった、というのが正直な答えです。

ここが、この記事でいちばん書きにくいところです。

当店の取材でわかったのは、次の2つだけでした。

確認できたこと

カシオの歴代モデル年表に、DW-6600が1994年発売・ELバックライト初搭載として載っていること。そして、同じ年表のどこにも軍に関する言葉が無いこと。

確認できなかったこと

米軍・海軍特殊部隊での採用、支給の有無、支給された型番。カシオの日本語公式サイトからは確認できませんでした。海外版の公式サイトは、こちらからの閲覧が遮断されており読めていません。

数字を断言している記事は、出どころを見てください

「◯年に米軍に正式採用」「当時の定価は◯◯円」と言い切っているページは少なくありません。しかしその数字の出どころがカシオ公式のどのページなのかは、ほとんど書かれていません。

買うときも売るときも、根拠は型番と状態です。通称や逸話で金額が決まることはありません。

DW-6600は今も新品で買える?

新品の流通は終わっています。公式に残る近い形は、DW-6600をベースにした40周年記念モデルのDW-6640REです。

カシオは2023年4月18日のニュースリリースで、発売40周年記念モデル『REMASTER BLACK』を発表しました。ベースに選ばれた4機種のうちの1つがDW-6600です。

DW-6600をベースにした40周年記念モデル DW-6640RE
出典:カシオ計算機 ニュースリリース(2023年4月18日)

リリースに書かれている内容はこうです。型番はDW-6640RE、メーカー希望小売価格は18,700円(税込)、発売日は2023年5月13日。ベゼルとバンドにバイオマスプラスチックを使い、新開発のモジュールで電池寿命は約5年。バックライトを点けると、記念ロゴが浮かび上がる仕様です。

DW-6600とDW-6640REを公式の記載だけで並べた比較表
出典:カシオ計算機 ニュースリリース(2023年4月18日)/G-SHOCK公式サイト 歴代モデル年表(2026年10月22日確認)

記念モデル全体の話はG-SHOCK40周年記念モデルの型番の見分け方にまとめてあります。電池のもちについてはG-SHOCKの電池寿命もあわせてどうぞ。

※価格・在庫は各ショップでご確認ください。リンクには広告が含まれます。

中古のDW-6600を買うなら、どこを見ればいい?

液晶の欠けと、バンドの硬化です。この年代の個体は、動いていてもこの2か所から先に寿命が来ます。

30年近く前の時計なので、新品同様を期待するものではありません。見るべき順番は決まっています。

① 液晶の欠け・にじみ

数字の一部が出ない、上下に黒い帯が入る、全体が薄い。これは経年で起きる症状で、直すなら基板ごとの交換になります。出品写真が「12:00ちょうど」や暗い写真ばかりのときは、全桁が表示された写真を求めてください。

② バンドの硬化・付け根の割れ

樹脂は紫外線と汗でゆっくり硬くなります。曲げたときに白い筋が出るものは、いずれ切れます。バンドは交換品が出回っていますが、純正は在庫が尽きていることが多いです。

③ ELバックライトが光るか

ELは使うほど暗くなる部品です。DW-6600でいちばん見せ場になる機能なので、点灯した状態の写真か動画を確認してから買うのが確実です。

④ ボタンの戻り

押したあと戻ってこないボタンは、内部のゴムが潰れているか、腐食しています。設定操作ができないと、使ううえでも売るうえでも不便です。

手持ちのDW-6600系は買取でいくらになる?

当店にDW-6600そのものの実績はありません。同じ1990年代のDW-6000番台では、600円から10,000円までの実績があります。

正直に書きます。当店の買取実績のなかに、DW-6600の行はありません。数字が無いものを、それらしく埋めることはしません。

代わりに、近い年代・近い系譜で実際にお支払いした金額を出します。相場の幅をつかむ材料にしてください。

← 表は横にスクロールできます

査定日 型番 状態ランク 買取金額
2025-10-15 DW-6900SW-6JR B 10,000円
2026-02-09 DW-6900R-7JF(ラスタカラー) ― 4,000円
2026-05-11 DW-6900FS(阪神タイガース 2018) B 3,000円
2026-03-17 DW-6900MC-3JF(ジャミンカラー) C 3,000円
2026-05-17 DW-6900K(1996) B 2,200円
2023-01-11 DW-6630B-9(FOXFIRE) B 2,000円
2026-03-27 DW-6900(HONDAコラボ) C 2,000円
2026-03-31 DW-6900X C 600円

これはDW-6600の実績ではありません。同じ年代・同じ丸型デジタルの系譜で、当店が実際にお支払いした金額です。

査定士より

この表を見ていただくと、同じDW-6900でも600円から10,000円まで開くことがわかると思います。開く理由は年式ではなく、状態とコラボです。

たとえば阪神タイガースのDW-6900FSには、査定した者がこう書き残しています。「ランクBで液晶・ライトともに良好でした。球団コラボはファン層の需要があるため、通常のDW-6900より高めの評価が付きます。」

逆に、ランクCで600円という行もあります。こちらは外装の使用感が強く、液晶も弱っていた個体でした。年代物のデジタルは、動くかどうかよりも「読めるかどうか」で評価が決まります。

それから一点。「ネイビーシールズモデルなので高いはずだ」というご相談をいただくことがありますが、通称で金額が上がることはありません。査定で見ているのは型番と状態だけです。逆に言えば、通称を知らなくても損はしません。

同じ年代の系譜から選ぶならどれ?

公式が名前を付けているのはFROGMAN、MUDMAN、MASTER OF Gです。タフさで選ぶなら、通称ではなくこちらを見てください。

「過酷な環境で使えるG-SHOCK」を探しているなら、通称ではなくカシオが自分で名前を付けた系譜をたどるのが近道です。公式年表で確認できる並びは、こうなっています。

← 表は横にスクロールできます

公式の呼び名 最初の型番 発売年 向いている環境
FROGMAN DW-6300 1993年 水まわり
MUDMAN DW-8400 1995年 泥・砂ぼこり
MASTER OF G DW-9300J 1998年 系譜の総称
RISEMAN DW-9100BJ 1997年 高度のある場所
RANGEMAN GW-9400J 2013年 陸上での行動

系譜ごとの違いはMASTER OF Gのシリーズ一覧、防水表記の読み方は20気圧防水とISO200mの違いにまとめています。FROGMANの歴史はFROGMANの歴代モデルからどうぞ。

それでも「あの丸い形と、あの大きなライトボタン」が欲しいのであれば、探す先はDW-6600の中古になります。

※価格・在庫は各ショップでご確認ください。リンクには広告が含まれます。

よくある質問

G-SHOCKに公式のネイビーシールズモデルはありますか?
ありません。カシオ公式の歴代モデル年表にも製品名にも、ネイビーシールズや軍にあたる言葉は出てきません。広く使われている通称であり、カシオが付けた名前ではありません。
ネイビーシールズモデルと呼ばれているのはどの型番ですか?
ほとんどの場合DW-6600を指しています。1994年発売の丸型デジタルで、カシオ公式の年表では「FIRST EL BACKLIGHT(ELバックライト初搭載)」として紹介されています。
DW-6600の当時の定価はいくらでしたか?
カシオの公開情報からは確認できませんでした。確認できなかったものを推測で書くことはしていません。価格を断言している記事を見かけた場合は、出どころを確かめることをおすすめします。
DW-6600は今も新品で買えますか?
新品の流通は終わっています。公式に残る近い形は、DW-6600をベースにした40周年記念モデルのDW-6640REです。メーカー希望小売価格は18,700円(税込)、発売日は2023年5月13日でした。
DW-6600とDW-6900はどう見分けますか?
正面を見てください。丸いくぼみが3つ並んでいるのがDW-6900、大きなライトボタンが1つあるのがDW-6600です。中古の出品ページでは取り違えられていることがあります。
ネイビーシールズモデルだと買取金額は上がりますか?
上がりません。査定で見ているのは型番と状態です。通称や逸話は金額に反映されません。液晶が全桁きれいに表示されるか、バンドが硬化していないか、ELバックライトが点くかで変わります。
動かないDW-6600でも買取してもらえますか?
査定は可能です。電池切れ、液晶の欠け、バンドの破損があっても、そのままの状態でお送りください。送料・査定料・キャンセル料はいただいていません。
1990年代のデジタルG-SHOCKはいくらぐらいになりますか?
当店のDW-6000番台の実績では、600円から10,000円の幅がありました。コラボモデルや状態の良い個体は高く、外装の使用感が強い個体や液晶の弱った個体は低くなります。

まとめ:結局どう考えればいい?

整理します。

  • 「ネイビーシールズモデル」はカシオの名前ではなく通称。公式の年表にその言葉はありません
  • 通称が指しているのはDW-6600。1994年発売で、公式の肩書きは「ELバックライト初搭載」
  • 軍での採用については、カシオの日本語公式サイトからは確認できませんでした
  • 新品で手に入る近い形はDW-6640RE(18,700円・税込、2023年5月13日発売)
  • 買取で見られるのは通称ではなく液晶・バンド・バックライト・ボタンの4か所

通称に罪はありません。けれど買うときと売るときは、型番と状態だけが根拠になります。そこさえ押さえておけば、どんな呼び名で出品されていても判断できます。

お手元に1990年代のG-SHOCKが眠っているなら、動かない状態でもかまいません。型番だけ教えていただければ、相場をお調べします。

そのG-SHOCK、いくらになるか調べてみませんか?

1990年代のモデル・電池切れ・液晶の欠け・バンド切れもそのまま査定します。
送料・査定料・キャンセル料はすべて無料です。

無料査定を申し込む
写真を送るだけのLINE査定はこちら →

CHECK YOUR G-SHOCK

お手持ちのG-SHOCK、今いくらか調べてみませんか?

実際の買取実績から、型番ごとの相場を確認できます