G-SHOCKのGは重力のG|公式が明かした名前の由来と、初号機から続く4デザイン
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「G-SHOCK」の「G」は、何の「G」なのか。Great(偉大)の G だと思っていた人も、Gear(装備)だと思っていた人もいると思います。答えはカシオ自身が公式サイトで書いていて、「G」は Gravity(重力)です。
この記事では、カシオ公式の記載だけを使って名前の由来を整理します。そのうえで、名前が生まれた1983年の初号機の形が、いまどの型番に受け継がれているのか、そして当店の買取実績でそれらがいくらになっているのかまでご案内します。
この記事の結論(先に知りたい方へ)
- 「G」は Gravity(重力)。カシオ公式が「答えは『Gravity』(重力)です」とはっきり書いています
- 「SHOCK」は衝撃。開発者が会社3階(地上約10mの高さ)の窓から試作機を落として確かめていました
- 名前のもとは「落としても壊れない時計」というたった一行の企画書。完成まで2年かかっています
- 読み方はそのまま「ジーショック」。カシオ公式の表記です
- 初号機DW-5000Cの形は、いまも5600・6900・110・2100の4デザインに受け継がれています
- その4デザインの当店買取実績は中央値で2,000〜3,500円。金額が跳ねるのはコラボ・限定のときです
G-SHOCKの「G」は、何の略ですか?
Gravity(重力)の G です。カシオ公式が「答えは『Gravity』(重力)です」と明記しています。Great でも Gear でもありません。
カシオ計算機は自社サイトのTOPICSで、ブランド名の由来を自ら解説しています。そこにはこう書かれています。
カシオ公式の記載(そのまま引用)
「では『G』は何を表しているのでしょう? 答えは『Gravity』(重力)です。重力に引っ張られ衝撃を受けてもなお耐え抜く時計。そんな想いが込められたネーミングなのです。」
出典:カシオ計算機 TOPICS「【ネーミング秘話】「G-SHOCK」の読み方と由来は?」(2026年7月10日掲載)
つまり「G-SHOCK」は、「重力(Gravity)+衝撃(SHOCK)」という意味の名前です。落下という現象を、重力と衝撃の2語に分けて名前にした、ということになります。
ネットの記事では「GはGreatの略」「Gは頑丈のG」といった説明も見かけますが、メーカー自身が書いている以上、Gravity が正解です。

「SHOCK」のほうは、何を表しているのですか?
そのまま「衝撃」です。開発者は会社3階(地上約10mの高さ)のトイレの窓から試作機を落とし、壊れないかを繰り返し確かめていました。
カシオ公式は「『SHOCK』は言わずもがな、『衝撃』を表しています」と書いています。そして、その「衝撃」がどれくらい本気の話だったのかも、同じページに書かれています。
開発者の伊部菊雄さんは、会社の3階(地上約10mの高さ)のトイレの窓から試作機を落として、壊れないかの実験を繰り返していたというのです。落として壊れたら、また作って、また落とす。名前の「SHOCK」は、この実験そのものを指しています。
いま売られているG-SHOCKの文字盤を見てください
液晶の左上あたりに、小さく「SHOCK RESIST」と書かれた盾のマークがあります。これは型番でもモデル名でもなく、「耐衝撃構造です」という表示です。
初号機から40年以上たっても同じ言葉が入り続けているのは、名前の由来がいまも製品の中身と一致しているからです。
名前のもとになった企画書には、何と書いてあったのですか?
「落としても壊れない時計」という、たった一行です。開発者が父親からもらった腕時計を落として壊したことが、きっかけでした。
カシオ公式によれば、G-SHOCKは「落としても壊れない時計」というたった一行の企画書から生まれました。書いたのは、当時の時計開発部門にいた伊部菊雄さんです。
きっかけは、父親からもらった腕時計を落として壊してしまったことでした。当時の腕時計は精密機械そのもので、落とせば壊れるのが当たり前。「落としても壊れない」は、常識のほうを疑う企画だったわけです。
ただ、一行で書けることと、作れることは別の話でした。カシオ公式は「言うは易し、実現するまでには2年の歳月を要しました」と書いています。その2年のあいだに、周囲は先に進んでいきます。
名前のほうが先に決まっていた
カシオ公式の記載によると、開発が行き詰まっているあいだに、ほかのメンバーは「発売日決まったよ、来年の4月ね」「名前決めたよ。“G-SHOCK”で行こう」と話を進めていました。
伊部さんは「そんなものは存在しないのに!」と追い込まれていった、とあります。「G-SHOCK」という名前は、現物ができる前に決まっていたことになります。
「落としても壊れない」は、どうやって実現したのですか?
心臓部のモジュールを点で支え、ケースの中で浮かせる「中空構造」です。公園で少女がまりつきをしているのを見て思いついた、と公式に書かれています。
辞表を出そうと公園で思い詰めていたとき、伊部さんは一人の少女がまりつきをしている様子を見ます。ボールの中心は、弾んでも揺れない。そこから、モジュール(心臓部)を点で支えて浮かせる「中空構造」を思いつきました。カシオ公式は、ここから耐衝撃構造の開発が一気に加速し、なんとか発売に間に合った、と書いています。
G-SHOCKのブランドサイト側にも、同じ時期のことが残っています。1981年にプロジェクトチーム・タフが結成され、200を超える試作が繰り返され、約2年の歳月が費やされた——そうして完成したのが耐衝撃構造だ、という記載です。
そして1983年、初号機DW-5000Cが発売されます。公式の説明は「ウレタンで全面をカバーし、心臓部であるモジュールは、点で支えてケース内で浮遊させる中空構造を採用」。企画書の一行が、ようやく形になりました。

「G=重力」は、いまのG-SHOCKのどこに残っていますか?
「TRIPLE G RESIST」という名前に残っています。カシオはこれを「3つの重力加速度に耐える構造」と説明しています。
名前の由来は昔話ではありません。カシオはいまも「G」を重力の意味で使っています。わかりやすいのがTRIPLE G RESIST(トリプルGレジスト)です。
カシオ公式の説明は「衝撃力、遠心重力、振動の3つの重力加速度に耐える強化構造」。2012年のGW-4000で採用され、外装ケースとモジュールのあいだに、振動低減に優れたグレードのアルファゲルを使っています。
ここでの「G」は、まさに重力加速度のGです。名前のGと、構造の名前のGは、同じ意味でつながっています。
| 年 | 公式が付けた名前 | 何から守るか(公式の記載) |
|---|---|---|
| 1983年 | 耐衝撃構造 | 中空構造、全方向ガード構造、重要部品の緩衝材保護により、落下衝撃や振動への耐久性を向上 |
| 2012年 | TRIPLE G RESIST | 衝撃力、遠心重力、振動の3つの重力加速度に耐える強化構造 |
| 2018年 | フルメタル耐衝撃構造 | ステンレス製のベゼルとケースの間にファインレジン製の緩衝材を実装。初号機のフォルムのままメタル外装で耐衝撃構造を実現 |
| 2019年 | カーボンコアガード構造 | カーボンファイバー強化樹脂ケースでモジュールを保護。軽量・高強度でケースの小型化にも成功 |
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名前が生まれた初号機の形は、どの型番に続いていますか?
カシオは「アイコニックスタイル」として4つを挙げています。1983年のDW-5000C、1995年のDW-6900、2010年のGA-110、2019年のGA-2100です。
G-SHOCKは型番が多すぎて、どれが本流なのか分かりにくいブランドです。ここはメーカー自身が答えを出していて、ブランドサイトの「Iconic Styles」に4つのデザインが並んでいます。
| 年 | 型番 | 呼び名 | カシオ公式の説明 |
|---|---|---|---|
| 1983年 | DW-5000C | ORIGIN | 初代にして強烈な存在感を印象づけたG-SHOCKの原点。ウレタンで全面をカバーし、モジュールを点で支えてケース内で浮遊させる中空構造 |
| 1995年 | DW-6900 | 三つ目 | 時代を超えて愛されるカルチャーアイコン。フロントボタンを備えたラウンドケースに、サークル形状の3連グラフィック |
| 2010年 | GA-110 | ビッグフェイス | 異彩を放つビッグサイズモデル |
| 2019年 | GA-2100 | 八角形 | G-SHOCK初号機から続く角型フォルムのシンプルデザイン |
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いま店頭でいちばん見かけるDW-5600Eは、この表には出てきませんが、初号機の直系です。公式の年表には1987年のDW-5600Cについて「初代DW-5000から続く角型ケースデザインを継承。1996年にELバックライト付きのDW-5600Eが発売されるまでの9年間販売されたロングセラーモデル」とあります。角型=スクエアの形は、初号機からずっと同じ系譜だということです。
角型の歴史をもう少し詳しく知りたい方は5000シリーズのまとめも合わせてどうぞ。DW-6900やGA-2100の型番ページもご用意しています。
由来をいちばん素直に味わえるのは、やはり角型です。現行のDW-5600Eは実売価格も手が届きやすく、最初の1本にも向いています。
※価格・在庫は各ショップでご確認ください。リンクには広告が含まれます。
初号機そのものを手に入れることはできますか?
復刻モデルのDW-5000Rがあります。カシオが2024年12月13日に定番モデルとして発売した、初号機DW-5000Cの復刻版です。価格は33,000円(税込)です。
1983年のDW-5000Cそのものは、もう新品では手に入りません。ただしカシオは2024年11月28日のニュースリリースで、初号機の復刻モデル「DW-5000R」を発表し、12月13日に発売しました。メーカー希望小売価格は33,000円(税込)です。
これまでの周年限定の復刻と違い、今回は定番モデル化されています。再現の度合いもリリースにはっきり書かれています。

DW-5000R
メーカー希望小売価格 33,000円(税込)/2024年12月13日発売
バンドは長さだけでなく、初号機に施されたバンド穴部分の凹凸形状、ディンプルの位置までDW-5000Cを踏襲。ベゼル上面の文字がある部分をフラットにした仕様や、フェイスの赤・青・黄色のカラーリングも同じデザインです。
センターケースはステンレス製。裏ぶたは「Shock Resistant」を刻印したスクリューバックです。生産も当時と同じく、G-SHOCKのマザー工場である山形カシオで行われています。
一方で、高輝度なLEDバックライトの搭載や、ベゼルとバンドへのバイオマスプラスチックの採用など、一部の仕様はアップデートされています。
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なお、40周年の記念モデルを探している方は40周年モデルのまとめもご覧ください。復刻とは別の軸で、初号機のデザインを使ったモデルが出ています。
初号機の流れをくむG-SHOCKは、買取でいくらになりますか?
当店の実績58本では、4デザインとも中央値は2,000〜3,500円です。コラボや限定だけが、この帯から大きく上に外れます。
ここからは当店の一次データです。初号機の形を受け継ぐ4デザイン(5600・6900・110・2100)について、実際にお買取りした58本を集計しました。

| デザイン | 実績本数 | 金額の幅 | 中央値 |
|---|---|---|---|
| 5600(スクエア) | 17本 | 700円〜22,000円 | 2,000円 |
| 6900(三つ目) | 17本 | 600円〜65,000円 | 3,500円 |
| 110(ビッグフェイス) | 9本 | 300円〜16,000円 | 3,000円 |
| 2100(八角形) | 15本 | 1,200円〜24,000円 | 3,300円 |
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見ていただきたいのは、幅の広さです。6900は600円から65,000円まで、100倍以上の開きがあります。これは状態の差ではなく、何の6900かの差です。上を取っているのはコラボや限定で、普通のカラーであれば中央値のあたりに落ち着きます。
「初号機のデザインだから高い」ということは、残念ながらありません。由来は値段に乗らないというのが、実績から見えてくる答えです。
査定では、由来ではなくどこを見ているのですか?
型番とバンド・ベゼルの状態、そして液晶とボタンの動作です。同じデザインでも、型番が1文字違えば金額は大きく変わります。
「初代と同じ形だから高く売れますよね」とお電話をいただくことがあります。お気持ちはよく分かるのですが、査定で最初に見るのは、形ではなく裏ぶたの型番です。
DW-6900のお買取りで実際にあった例を挙げます。ある個体は10,000円、別の個体は600円でした。どちらも三つ目の6900で、状態ランクもB・Cと大きくは離れていません。この開きを作っているのは、状態ではなく型番そのものです。
次に見るのがバンドとベゼルの樹脂です。10年を超えた個体は、ここが硬くなったりベタついたりします。動作そのものは問題なくても、交換が必要な状態だと、その分は評価に反映されます。
最後が液晶とボタンの効き。液晶が薄くなっていないか、モードが一周するか。電池切れで止まっているだけなら減額にはなりませんので、動かないからと処分なさらないでください。
型番の確認のしかたや、査定前にできることは買取前のチェックリストにまとめています。買取自体が初めての方ははじめての買取からお読みいただくと分かりやすいと思います。
G-SHOCKの名前の由来について、よくある質問
G-SHOCKの「G」は何の略ですか?
G-SHOCKの正しい読み方は「ジーショック」ですか?
G-SHOCKは誰が作ったのですか?
開発にはどれくらいかかったのですか?
「落としても壊れない」を実現した仕組みは何ですか?
文字盤の「SHOCK RESIST」は型番ですか?
初号機DW-5000Cは、いまでも買えますか?
初号機のデザインだと買取価格は高くなりますか?
使っていないG-SHOCK、いくらになるか調べてみませんか?
電池切れ・ベルト劣化・ジャンクもそのまま査定します。
送料・査定料・キャンセル料はすべて無料です。
まとめ:GはGravity、名前は「重力+衝撃」でできている
G-SHOCKの「G」は Gravity(重力)です。カシオ自身が公式サイトで答えを書いています。「SHOCK」は衝撃で、こちらは3階の窓から試作機を落とし続けた実験そのものを指しています。
名前のもとは「落としても壊れない時計」というたった一行の企画書でした。父親の時計を落として壊した経験から始まり、200を超える試作と約2年を経て、1983年に初号機DW-5000Cが生まれます。由来を知ると、文字盤の「SHOCK RESIST」も、TRIPLE G RESISTの「G」も、同じ一行につながっていることが分かります。
その形はいまも5600・6900・110・2100の4デザインに残っていて、初号機そのものを味わいたいなら復刻のDW-5000R(33,000円・税込)という選択肢もあります。
ただし、売るときの金額に由来は乗りません。当店の実績でも、4デザインの中央値は2,000〜3,500円。金額を決めているのは、デザインの歴史ではなく裏ぶたの型番と樹脂の状態です。お手元の1本がどれに当たるのか気になったら、まず裏ぶたを見てみてください。