G-SHOCKがつかなくなった?故障か節電かは、光に当てた時間で見分ける
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この記事の結論(先に知りたい方へ)
- 表示が消えた・針が12時で止まった原因は、故障ではないことのほうが多いです
- ソーラーモデルには節電機能があり、暗い場所に約1時間置くだけで液晶が消えます(カシオ公式)
- 戻し方は3つだけ。どれかのボタンを押す/明るい場所に置く/傾けてライトを点ける
- 充電切れだった場合、晴れた日の窓際で動き出すまで約7時間。室内の蛍光灯だけだと128時間かかります
- 電池式には節電機能がありません。消えたら電池切れで、交換は自分で開けずに修理窓口へ
- 戻らなくても値段は付きます。当店の実績604本のうち100本が「電池切れ・動作未確認」で、中央値は4,000円でした
朝、腕に着けようとしたら文字盤が真っ暗だった。あるいは、引き出しから久しぶりに出したら、針が12時のところで止まったまま動かない。G-SHOCKは頑丈な時計なので、「あのG-SHOCKが壊れるなんて」と驚かれる方は多いです。
ただ、修理の前に確かめてほしいことがあります。当店には「壊れました」というご相談が毎月届きますが、そのうちのいくつかは、光に当てていただくだけで動き出します。カシオの取扱説明書に、そういう仕組みだと書いてあるのです。
この記事では、カシオ公式の取扱説明書に書かれている内容をもとに、何が起きているのか・どうすれば戻るのか・戻らなかったらどうするのかを順番に整理します。
G-SHOCKがつかなくなったのは、故障ですか?
多くは故障ではありません。ソーラーなら節電機能か充電切れ、電池式なら電池切れです。症状ごとに原因が決まっているので、順番に確かめれば切り分けられます。
まず、いま起きている症状を下の表で探してください。カシオの取扱説明書にある「故障かな?と思ったときは」の内容を、よくある症状の順に並べ直したものです。
| いまの症状 | 考えられること | まずやること |
|---|---|---|
| 液晶だけ消えて、針は動いている | 節電(レベル1) | どれかのボタンを押す |
| 針が12時で止まり、ボタンも効かない | 充電切れ、または節電(レベル2) | 明るい場所に置く |
| 針が12時で、[CHG]だけ表示されている | 充電切れ | 光に当てて充電する |
| 電波を受信した直後に動かなくなった | 充電回復モード | 約15分待つ |
| 強い磁気のそばで針だけ止まった | 磁場検知機能(対応モデル) | 磁気から離す |
| 時刻が狂う・表示が薄い・やがて消えた | 電池切れ(電池式) | 電池交換を依頼する |
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この表のうち、上の5つはすべて「故障ではない」とカシオ自身が説明しているものです。修理に出す必要はありません。いちばん下の電池切れだけが、人の手を借りる必要のある症状になります。
自分のG-SHOCKは、電池式とソーラーのどちらですか?
文字板に「TOUGH SOLAR」と書かれていればソーラーです。書かれていなければ電池式で、この場合は節電機能そのものがありません。
ここが分かれ道です。節電機能も、光で復活する仕組みも、ソーラーモデルにしかありません。電池式のG-SHOCKを何日窓際に置いても、何も起きません。
見分け方はかんたんで、文字板に「TOUGH SOLAR」の表記があるかどうかです。カシオは2026年6月のニュースリリースで、GRAVITYMASTERに積まれている「TOUGH MVT.」というムーブメントを、「自動時刻修正機能付きソーラーアナログムーブメント」と説明しています。ソーラーであることは、カシオ側が製品の説明として明記している要素です。

文字が読めないときの調べ方
液晶が消えていると、文字板の表記も見づらいことがあります。そのときは裏ぶたに刻印された型番を控えてください。「GW-」「GWX-」「GST-」「GWR-」「AWG-」のようにWが入る型番は、電波かソーラー、あるいはその両方を積んでいるものが大半です。
型番ごとの詳しい仕様はタフソーラー搭載モデルのページにまとめてあります。
針が12時の位置で止まっているのは、何が起きていますか?
充電切れか、節電のレベル2です。カシオは「すべての針が12時位置で停止し、ボタン操作ができない」状態を充電切れと説明しています。
ソーラーモデルの節電機能には、2段階あります。この2段階を知らないと、「昨日まで普通に動いていたのに、急に全部止まった」という事態の意味が分かりません。公式の説明をそのまま表にしました。
| 節電レベル | そうなるまでの時間 | 表示と機能の状態 |
|---|---|---|
| レベル1 | 暗い場所に置いてから約1時間 | 液晶表示以外の、すべての機能は作動している |
| レベル2 | レベル1の状態が6〜7日間つづく | 節電を解除するまで、針は12時位置のまま、すべての機能が停止する |
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節電に入る条件には、時間帯も含まれています。カシオの説明では、午後10時から午前6時の間に暗い場所に置いておくと、自動的に節電状態になります。引き出しにしまったまま1週間が経てば、レベル2に進むということです。
そして、解除の方法は3つだけです。
解除① どれかのボタンを押す
いちばん手軽な方法です。ボタンを押すと節電が解除され、針は現在時刻の位置まで動いて、すべての機能が通常どおり作動します。このとき針が速く回りますが、これも故障ではありません。
解除② 明るい場所に置く
充電切れと区別がつかないときは、こちらが確実です。明るい場所に置けば、節電なら解除され、充電切れなら充電が始まります。どちらの可能性も同時に潰せるので、迷ったらまずこれを試してください。
解除③ 時計を傾けて、ライトを点ける
オートライト機能のあるモデル限定です。腕を傾けてライトが点灯すれば、その動作で節電が解除されます。
なお、腕に着けているあいだも節電に入ることがあります。カシオは「時計を装着している場合でも、ソーラーパネルが袖などに隠れていると節電状態になることがあります」と注意しています。長袖の季節に「着けているのに消えた」というご相談が増えるのは、これが理由です。
光に当ててから、戻るまでどれくらいかかりますか?
晴れた日の窓際なら、動き出すまで約7時間です。蛍光灯だけの室内では128時間、つまり5日以上かかる計算になります。
ここがいちばん誤解されるところです。「光に当てればすぐ戻る」と思って、机の上に数時間置いて、動かないので故障だと判断してしまう。カシオ公式の表を見ると、置き場所によって必要な時間が桁で違います。

蛍光灯下の室内は、満充電までの欄が「―」になっています。室内の明かりだけでは、満充電に到達しないということです。止まってしまった時計を戻したいなら、部屋の中ではなく、窓際か屋外に出してください。
ただし、置いてはいけない場所があります
カシオは、高温になる場所での充電を避けるよう明確に注意しています。具体的に挙げられているのは、炎天下に駐車した車のダッシュボードの上、白熱灯などの発熱体に近い所、直射日光が長時間当たって高温になる所の3つです。
理由は、やけどの危険と、液晶への影響です。公式には「極端な高温下では液晶パネルが黒くなることがありますが、温度が下がれば正常に戻ります」とあります。早く充電したいからといって、車のダッシュボードに置くのは逆効果です。
液晶だけ消えて、針は動いているのはなぜですか?
節電のレベル1です。公式の説明では「液晶表示以外の、すべての機能は作動している」状態で、故障ではありません。
アナログとデジタルが組み合わさったモデルで起きる症状です。針はちゃんと動いているのに、デジタル表示の部分だけが真っ暗になる。壊れたように見えますが、これは設計どおりの動きです。
知っておくと役に立つ細かい点が、公式の説明にいくつか書かれています。
節電にまつわる、公式の補足
ストップウオッチモードとタイマーモードのときは、節電状態になりません。計測中に表示が消えては困るので、そこは除外されています。
節電機能そのものを、オフにすることもできます。設定で切り替えられるようになっているので、どうしても表示が消えるのが気になる方はオフにできます。ただしその分、充電の消費は増えます。
節電から復帰するとき、針が急に速く回ることがあります。これも公式が「故障ではありません。通常の動きに戻るまでお待ちください」と明記している動作です。
戻ったら設定が全部消えていました。壊れたのですか?
壊れていません。カシオは「充電切れになると機能が停止し、すべての設定は初期設定の状態に戻ります」と明記しています。仕様どおりの動きです。
完全に充電が切れたところから復活させると、時刻も日付も、アラームもワールドタイムの設定も、工場出荷時の状態に戻っています。がっかりされる方が多いのですが、これは壊れたのではなく、そういう仕様です。
ここで大事なのが、設定し直すタイミングです。公式はこう書いています。「時刻や日付等、各種設定をする場合は、インジケーターの表示が[M]または[H]になるまで充電してください」。
充電が浅いまま設定しても、また切れてやり直しになります。バッテリーインジケーターが[L]以下のあいだは、電波受信・ライト点灯・音・時刻モード以外の機能が使えないという制限もかかります。あせらず、表示が[M]か[H]になるまで待ってから設定してください。
設定し直す手順は、モジュール番号ごとに違います。裏ぶたに刻印された番号を確認して、モジュール5230の時刻合わせ、モジュール3229の時刻合わせのページをご覧ください。
電池式が止まったら、電池交換はどこに頼めばいいですか?
カシオ公式は、修理窓口か購入した販売店に依頼するよう案内しています。電池交換の際に防水検査を行う必要があり、特殊な工具も要るためです。
電池式のG-SHOCKには節電機能がないので、表示が消えたら電池切れです。カシオは電池が消耗したときの症状を、「時刻の狂いが目立ったり」「表示が見にくくなったり」「消えたり」と説明しています。思い当たる方も多いのではないでしょうか。
電池の寿命は、モジュール番号ごとに公式が公表しています。
| モジュール番号 | 使用電池 | 公式が示す電池寿命 |
|---|---|---|
| 3229/3421 | CR2016 1個 | 約2年 |
| 3489 | CR1616 1個 | 約2年 |
| 5611 | SR726W 2個 | 約3年 |
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注意したいのは、自分で裏ぶたを開けないことです。公式にはこう書かれています。「電池交換の際、防水検査を行いますので、必ず『修理お申込み先』またはお買い上げの販売店にお申し付けください(特殊な工具を必要とします)」。
G-SHOCKの価値の大部分は防水性能です。自分で開けてパッキンがずれれば、次に水がかかった瞬間に内部まで入ります。数百円を惜しんで、時計そのものを失うことになりかねません。
買ったばかりなのに止まった、というとき
これにも公式の説明があります。購入時に入っている電池は「モニター用電池」といって、工場出荷の時点で動作確認のために入れられたものです。お客様の手元に届くまでの期間に消耗しているため、公表されている電池寿命に満たないことがあると明記されています。
なお、この場合の電池交換は保証期間内でも有料です。不良ではなく仕様なので、そこは割り切るしかありません。
修理窓口に出すときは、裏ぶたの型番とモジュール番号を控えておくと話が早く進みます。使われている電池の種類も、同時に調べておくと見積もりの内訳が分かりやすくなります。
※価格・在庫は各ショップでご確認ください。リンクには広告が含まれます。
電池の持ちは、モデルによって2年から7年以上まで幅があります。買い替えや中古選びの参考になる話はG-SHOCKの電池寿命のページにまとめました。
光を当てても戻らないときは、どうすればいいですか?
二次電池の寿命か、内部の故障です。この段階で初めて、修理に出すか売るかという判断になります。
窓際に2日置いても、晴れた日の屋外に半日出しても動き出さない。ここまで来たら、もう自分でできることはありません。考えられるのは、ソーラーで充電する側の二次電池が寿命を迎えているか、内部の部品が故障しているかのどちらかです。
二次電池は、充電して繰り返し使える電池です。永久に使えるわけではなく、年数とともに蓄えられる量が減っていきます。フル充電しても数日で止まるようになった個体は、だいたいこれです。
そこで出てくるのが「直すか、売るか」という問題です。修理代が、その時計の買取額を上回ることは珍しくありません。カシオの修理料金の考え方についてはG-SHOCKの修理料金のページで詳しく扱っています。
「動かないので、値段は付きませんよね」とおっしゃる方がとても多いのですが、そんなことはありません。当店の買取実績604本のうち、査定時にランクE――実績ページの表記では「ジャンク品/電池切れ動作未確認のお品物」――だったものが100本あります。全体の6本に1本です。
その100本の金額の幅は、200円から22,000円。中央値は4,000円でした。いちばん高かったのはDW-5600VT/DW-6900FSのコラボ個体で22,000円、次いでフロッグマンのDW-8200BU-9AT(黒金蛙)とDW-8200BK-1JF(真黒蛙)が、どちらも動作未確認のまま20,000円です。
同じ型番で、動くものと動かないものの両方をお買取りした例もあります。DW-8200-1Aは、ランクBが5,000円でランクEが4,000円。DW-9200K-9BTは、ランクBが2,500円でランクEが2,000円。差は思ったより小さいというのが、正直なところです。
逆の並びになった例さえあります。DW-8200BM-1Tは、ランクBの個体が7,500円だったのに対し、ランクEの個体が10,000円でした。動くかどうかより、型番と外装の状態のほうが金額に効いているということです。整備して直せる前提で値付けをしているので、こうなります。
ですので、止まったG-SHOCKを捨てる前に、一度型番だけ調べてみてください。フロッグマン系とコラボ系は、止まっていても金額が付きやすい型番です。
つかなくなったG-SHOCKは、いくらで売れますか?
当店の実績では、電池切れ・動作未確認の100本の中央値が4,000円、最高が22,000円でした。動くかどうかより型番で決まります。
実際の数字を、状態ランク別に並べました。棒の長さは中央値です。

上から下へ、きれいに下がっていくわけではないところを見てください。CとDはどちらも5,000円で並び、Eはそこから1,000円下がるだけです。「動かない=値段が付かない」という感覚と、実際の数字はかなりずれています。
ご自分の型番がいくらになるか、先に調べておくこともできます。
なお、売ると決めた場合でも、無理に動かそうとしないでください。裏ぶたを開けた形跡があると、内部の状態が確認できなくなるぶん評価が下がります。止まったままの状態で、そのままお送りいただくのがいちばん高くなります。
G-SHOCKがつかなくなったときによくある質問
液晶が消えました。どれくらい光に当てれば戻りますか?
針が12時のところで止まっています。壊れましたか?
腕に着けているのに表示が消えました。なぜですか?
復活させたら、時刻も設定も全部消えていました。
電池交換は自分でやってもいいですか?
買ったばかりなのに止まりました。不良品ですか?
動かないG-SHOCKでも買取してもらえますか?
売る前に、電池を替えて動くようにしたほうが高くなりますか?
止まったままのG-SHOCK、いくらになるか調べてみませんか?
電池切れ・動作未確認・ジャンクもそのまま査定します。
送料・査定料・キャンセル料はすべて無料です。
まとめ:つかなくなった日に、捨てる判断をしない
G-SHOCKがつかなくなったときの手順は、結局この順番になります。
まず、ソーラーか電池式かを確かめる。文字板に「TOUGH SOLAR」があればソーラーです。
ソーラーなら、どれかのボタンを押す。これで戻れば節電だったということで、何も問題はありません。
戻らなければ、窓際か屋外に置く。晴れた日の窓際で約7時間が公式の目安です。室内の蛍光灯だけでは5日以上かかるので、置き場所を間違えないでください。
電池式なら、修理窓口か販売店へ。防水検査が必要なので、自分で裏ぶたを開けないことです。
そして、ここまでやって動かなかったとしても、その時計にはまだ値段が付きます。当店の実績では、電池切れ・動作未確認で持ち込まれた100本の中央値が4,000円、いちばん高いもので22,000円でした。動くかどうかより、型番のほうがずっと金額に効いています。
止まった日に捨ててしまうのが、いちばんもったいない選択です。型番だけでも、一度調べてみてください。