G-SHOCKの裏ぶたのネジをなめたらどうする?カシオの定額料金と売る判断
当ページのリンクには広告が含まれています。
この記事の結論(先に知りたい方へ)
- ネジ頭が丸くなったと感じたら、その場で手を止めるのがいちばん安い選択です。もう一度力を入れると、状況はほぼ確実に悪くなります
- カシオ公式は「多くの機種は裏ぶたを外す・締めるために専用の工具が必要」と案内しています。家庭用のドライバーは前提にされていません
- カシオの電池交換は防水性能別の定額料金。G-SHOCKの多くは3,500円+税で、技術料・防水検査料・パッキン代・電池代が含まれます
- ただし樹脂にひび割れがある個体は、作業せずに返却されることがあります。古いG-SHOCKほどここで止まります
- 止まったまま売る道も残っています。当店の買取実績590本のうち100本が「ジャンク・電池切れ」のランクEで、その中央値は4,000円でした
裏ぶたのネジを回そうとして、ドライバーが「カリッ」と滑った。その瞬間から、G-SHOCKの電池交換は別の作業に変わります。
この記事では、ネジをなめた(ネジ山をつぶした)あとに残っている選択肢を、カシオ公式の案内と、当店が実際に買い取った実績の両方から整理します。直すのか、売るのか、どちらにしても判断材料は数字で出せます。
G-SHOCKのネジをなめた。まず何をすればいい?
回すのをやめてください。ネジ頭は削れるほど工具がかからなくなるため、追加で力を入れるほど選択肢が減ります。
なめたネジは、押し込む力(下向きの力)と回す力のバランスが崩れたときに起きます。すでに頭が浅くなっている状態でもう一度回せば、削れた分だけ次はもっと滑ります。一度でも滑った感触があったら、その日はもう触らない。これがいちばん費用のかからない判断です。
そのうえで、残っている道は3つあります。①カシオ(カシオテクノ)に出す、②時計修理店に相談する、③直さずに売る。どれを選ぶかは、型番と、樹脂の状態と、あといくら払えるかで決まります。

どうしてG-SHOCKの裏ぶたのネジはなめるの?
ネジが小さいこと、長く締まったままだったこと、ドライバーのサイズが合っていないこと。この3つが重なると滑ります。
G-SHOCKの裏ぶたに使われているネジは、家具や家電のネジに比べてかなり小さいものです。当店に届く5600系やGA系は、裏ぶたが4本のネジで留まっている個体がほとんどで、ドライバーの先が0.5mm太いだけで、力が頭ではなく溝の縁にかかります。
さらに、電池交換のタイミングで初めて開ける個体は、前回締められてから何年も経っています。汗の塩分や皮脂が入り込み、固着していることも珍しくありません。固いネジに、合わないドライバーで、ねじる方向の力だけをかける。これがなめる典型的な流れです。
カシオ公式はどう案内しているか
カシオのよくあるご質問には、「機種により異なりますが、多くの機種は裏ぶたを外す・締めるために専用の工具が必要となります」と書かれています。さらに防水時計については「専用装置を用いた防水検査を行い必要に応じてパッキン(防水性を保つために必要なゴム製の部品)の交換も行います」とあり、そのうえで販売店またはカシオテクノ株式会社への依頼をすすめています。
つまり、メーカーの想定では裏ぶたを開ける作業は「工具と検査装置がある人がやること」になっています。家庭用の精密ドライバー1本で完結する作業としては案内されていません。
なめたネジを自分で外す方法はある?
あります。ただし成功率はネジ頭の削れ具合しだいで、失敗すると裏ぶたごと交換になります。試すなら1回だけと決めてください。
世の中で知られている方法は、輪ゴムやゴムシートをネジ頭に挟んで摩擦を足すやり方、ネジ頭の溝を切り直す専用工具を使うやり方などです。どれもネジ頭の溝がまだ残っている段階でしか効きません。頭が完全に丸くなってからでは、どの方法も空回りします。
そして、ここがいちばん大事な点です。カシオ公式が案内しているとおり、自分で開けて自分で閉めた裏ぶたは、防水検査を通っていません。20気圧防水と書いてあっても、その表示はパッキンが正しい状態で正しいトルクで締まっていることが前提です。開けた時点で、その前提は自己責任に変わります。
それでも自分でやると決めたなら、最初に用意すべきなのは新しいドライバーです。合わないドライバーを使い続けることが、なめる原因そのものだからです。時計用の精密ドライバーは、先端の厚みと幅が何種類かセットになっているものを選ぶと、サイズを合わせられます。
※価格・在庫は各ショップでご確認ください。リンクには広告が含まれます。
カシオに頼むと、いくらかかる?
電池交換は防水性能別の定額料金です。G-SHOCKの多くは3,500円+税で、防水検査料とパッキン代・電池代まで含まれています。
カシオのWEB修理受付サービスでは、型番を入れると概算修理料金がその場で出ます。実際に主要な型番を引いた結果が次の表です。
← 表は横にスクロールできます
| 型番(モジュール) | 料金の名前 | 定額料金 | 税込の目安 |
|---|---|---|---|
| DW-5600(3229) | 電池交換料金 | 3,500円+税 | 3,850円 |
| DW-6900(3230) | 電池交換料金 | 3,500円+税 | 3,850円 |
| GA-2100(5611) | 電池交換料金 | 3,500円+税 | 3,850円 |
| GA-110(5146) | 電池交換料金 | 3,500円+税 | 3,850円 |
| GBD-200(3506) | 電池交換料金 | 3,500円+税 | 3,850円 |
| GW-M5610(3159) | 充電点検調整料金 | 3,500円+税 | 3,850円 |
| GMW-B5000(3459) | 充電点検調整料金 | 3,500円+税 | 3,850円 |
| GWG-1000(5463) | 充電点検調整料金 | 3,500円+税 | 3,850円 |
| MRG-B5000(3501) | 充電点検調整料金 | 8,000円+税 | 8,800円 |
出典:カシオ計算機 WEB修理受付サービス 概算修理料金(2026年9月14日確認)。税込の目安は消費税10%で計算した参考値です。
2つ気づくことがあります。ひとつは、ソーラーモデルでは「電池交換」ではなく「充電点検調整」という名前になること。中身が乾電池ではなく充電池なので、作業の名前が変わります。金額は同じ3,500円+税でした。
もうひとつは、MR-Gだけが8,000円+税と倍以上になること。チタンやステンレスの外装を分解して元どおりに組み直す手間が、そのまま料金に出ています。
この定額料金について、カシオは「定額料金とは、技術料、防水検査料金、部品代(防水パッキン(Oリング)、電池)を含んだ料金です」と説明しています。パッキンは診断した結果、必要と判断した場合に交換されます。期間は、持込窓口なら60分ほど(クイック電池交換の受付時間の場合)、修理センターへ送る場合は約7〜10日間とされています。
ネジをなめた場合の料金は、この表には出てこない
ここが注意点です。WEB修理受付サービスの概算料金に出るのは、電池交換(ソーラーは充電点検調整)の定額料金だけでした。裏ぶたやネジそのものが傷んでいる場合は外装の修理になるため、実際に見てもらってからの見積りになります。
つまり「ネジをなめたけど、いくらで直るか先に知りたい」という問いには、Webだけでは答えが出ません。金額を確定させるには、一度送るしかないということです。
カシオに出しても、断られることはある?
あります。樹脂にひび割れがある個体は、作業せずに返却される場合があるとカシオ自身が案内しています。
カシオの「サービス内容について 電池交換」のページには、電池交換作業を行わずに返却する場合として、次の3つが挙げられています。
① 故障しており、修理できない(修理用部品が無い)場合
古い型番ほど、内部の部品が残っていません。ここに当たると、金額の問題ではなく作業そのものが成立しません。
② 樹脂部品(ケース、ベゼル、バンドなど)に劣化(ひび割れ等)がある場合
電池交換のときに樹脂が割れる可能性があるためです。10年以上使っているG-SHOCKは、ここで止まることが本当に多いです。ベゼルの角やバンドの穴の周りを見て、白っぽい線が入っていたら要注意です。
③ 使用電池の生産が終了し、電池交換を受けられない機種
BPシリーズ(血圧ウオッチャー)、ADP・LDP・MDPシリーズ、DEP-500、GPR-100、PRT-2GPJ、WMP-1V が名指しで挙げられています(同ページの2020年時点の記載)。
出典:カシオ計算機「サービス内容について 電池交換」(2022年10月3日の保存版で確認)
ネジをなめた個体は、そもそも②と重なりやすい立場にあります。長く使って樹脂が硬くなっているからこそ、ネジも固着していたわけで、原因が同じなのです。
ネジをなめたまま・電池が止まったままでも買取できる?
できます。当店では電池切れ・動作未確認の個体をランクEとして受け付けており、実績590本のうち100本がこのランクです。
「開かないから中が確認できない」「だから売れないだろう」と思って、引き出しに戻してしまう方が多いです。実際には逆で、買取店は動かない前提で査定する仕組みを持っています。
当店の買取実績ページでは、状態をS・A・B・C・D・Eの6段階で記録しています。このうちEは「ジャンク品/電池切れ動作未確認のお品物」です。ジャンク・不動品の買取や電池切れのG-SHOCKの扱いについては、それぞれのページでも説明しています。
止まったG-SHOCKは、実際いくらで売れている?
ランクEの中央値は4,000円でした。最高額は22,000円で、型番の人気が強いと状態の評価を上回ります。

状態ランクが下がるほど金額は下がりますが、ランクEでもゼロにはなりません。むしろ注目してほしいのは、同じ型番でランクEのほうがランクBより高く付いた例が実際にあることです。
← 表は横にスクロールできます
| 型番 | ランクE(ジャンク・電池切れ) | ランクB(使用感あり) |
|---|---|---|
| DW-8200BM-1T | 9,000円/10,000円 | 7,500円 |
| DW-8200MS-8T | 9,000円 | 6,000円 |
| DW-8200NK-2JR | 7,000円 | 8,000円 |
出典:ShockManiaの買取実績(当店の一次データ)。各金額は実際の1本ごとの買取額です。
いずれもフロッグマン系の型番です。需要の強い型番は、状態ランクよりも型番そのものが金額を決めます。
「電池が切れていて、裏ぶたも開けられなかった」というご相談は、月に何件も届きます。お客様のほうが申し訳なさそうにされるのですが、こちらとしては、無理に開けようとして裏ぶたを傷つけられているほうが困ります。
ランクEでも実際にお買取りできています。あるMT-GのMTG-B1000-1AJFは、外装のダメージが大きい個体でしたが、上位ラインは整備して再販できるため15,000円でお買取りしました。フロッグマンのGW-200K-2JRも、外装の傷みは目立ちましたがソーラー充電と電波受信が正常で、この状態でお買取りしています。
逆に、金額が伸びないのは樹脂の劣化が進んでいる個体です。ベルトとベゼルが硬くなり、割れが入っていると、整備して再販するルートが使えなくなります。これはカシオが電池交換を断る理由とまったく同じ話で、樹脂の寿命は、修理でも買取でも同じところで効いてくるということです。
だから、迷っている時間がいちばんもったいない。ネジをなめた日が、その個体がいちばん高い日です。
直して使うのと、売って買い替えるのはどちらが得?
定価1万円台のモデルは、直す費用が価値に近づきます。上位モデルは直したほうが残る額が大きくなります。
判断の軸は単純で、「直す費用」と「その型番の価値」を並べるだけです。
たとえばDW-5600E-1は、カシオ公式の製品ページで発売年月1996年6月、メーカー希望小売価格12,100円(税込)、ケース・ベゼル材質は樹脂、20気圧防水、電池寿命は約2年と確認できます(すでに生産完了)。この1本の電池交換が3,850円。定価の3割ほどを、動かせるようにするために使う計算になります。そこにネジの修理が乗るなら、割合はさらに上がります。

一方でMR-GやMT-G、フルメタルのように定価が10万円前後の型番なら、8,800円をかけても残る額のほうが大きくなります。金額の大きいモデルほど「直す」が正解に寄り、安いモデルほど「売って買い替える」が正解に寄るという、わりと素直な関係です。
どちらを選ぶにしても、先にいまの価値を知っておくと迷いません。査定前のチェックポイントや高く売るための5つのポイントもあわせてご覧ください。
次にネジをなめないためには、どうすればいい?
サイズの合ったドライバーを使い、回す前に真上から強く押し込むこと。この2つでほとんど防げます。
① ドライバーは「入る」ではなく「ぴったり埋まる」ものを選ぶ
溝に入るだけでは足りません。先端が溝の底まで届き、左右のガタがない状態が正解です。ガタがあるということは、力が溝の縁の一点に集中しているということです。
② 「回す」より先に「押す」
体感で7割の力を真上から押し込み、残りの3割で回す。小さなネジほどこの比率が効きます。ドライバーが浮いた状態で回すと、一瞬で頭が削れます。
③ 固いと感じたら、そこで人に任せる
固着したネジは、力の問題ではなく時間の問題です。「固い」と感じた時点で、もう自力で開けるべき状態ではありません。カシオの持込窓口なら60分ほどで電池交換まで終わります。
そもそも論として、タフソーラーのモデルを選べば定期的な電池交換そのものが不要になります。裏ぶたを開ける機会が減れば、ネジをなめる機会も減ります。買い替えを検討しているなら、選択肢に入れておく価値はあります。
G-SHOCKのネジについてよくある質問
ネジをなめたG-SHOCKでも買取してもらえますか?
カシオの電池交換はいくらですか?
自分で裏ぶたを開けても大丈夫ですか?
ネジをなめたまま放置するとどうなりますか?
ソーラーのG-SHOCKも裏ぶたを開ける必要がありますか?
時計修理店ならネジをなめても直せますか?
買取に出すとき、ネジをなめたことは伝えたほうがいいですか?
開かないままのG-SHOCK、いくらになるか調べてみませんか?
電池切れ・ネジの傷み・ジャンクもそのまま査定します。
送料・査定料・キャンセル料はすべて無料です。
写真を送るだけのLINE査定はこちら →
まとめ:ネジをなめても、道はまだ3つ残っている
裏ぶたのネジをなめた瞬間は、失敗したと感じると思います。ただ、実際に閉じたのは「自分で電池を換える」という道だけです。
- カシオに出す……電池交換は定額3,500円+税(MR-Gは8,000円+税)。防水検査とパッキン交換まで含まれます。ただし樹脂にひび割れがあると、作業せずに返却されることがあります
- 時計修理店に相談する……溝が残っていれば取り出せることがあります。見積りを取ってから判断してください
- そのまま売る……当店の実績では、ランクEの中央値は4,000円、最高額は22,000円。型番が強ければ、状態より型番が効きます
どの道を選ぶにしても、共通して効いてくるのは樹脂の状態です。ベゼルとベルトが硬くなり、割れが入ってしまうと、修理の道も買取の金額も同時に狭くなります。
いま手元で止まっている1本があるなら、その価値は今日がいちばん高いと考えて、早めに動いてください。