G-SHOCKとセイコーはどっちを選ぶ?公式スペックと買取実績で比べた
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この記事の結論(先に知りたい方へ)
- 「どちらが上」という比べ方はできません。公式の仕様書が、そもそも別のものさしで書かれています
- 時刻のずれは、クオーツが「1か月で±15秒」、機械式が「1日で最大45秒」。単位が月と日で違います
- 防水は、G-SHOCKの主力が20気圧防水。セイコーの一般モデルは10気圧が中心で、潜水用は200m・300mと桁が変わります
- 同じ5万円台でも、GW-9500-1は約81g、5スポーツSBSA257は125.0g。40g以上の差が出ます
- 買取ではブランド名より型番と状態。当店の実績では、カシオの最高額480,000円がセイコーの最高額128,000円を上回っています
- 迷ったら「着けっぱなしにしたいか、手をかけて楽しみたいか」で決めるのがいちばん外しません
G-SHOCKとセイコー、いちばん大きな違いはどこ?
設計の目的が違います。G-SHOCKは「壊れないこと」を最優先に作られ、セイコーは「時計としての完成度」を幅広い方式で作り分けています。
どちらも日本のメーカーで、どちらも世界で評価されています。だからこそ「で、結局どっちがいいの?」という質問が出てくるのですが、ここは正直にお伝えします。同じ土俵で点数を付けられる関係ではありません。
カシオがG-SHOCKの公式リリースで必ず最初に書くのは「耐衝撃構造」です。落としても壊れない、という一点から設計が始まっています。一方セイコーの製品ページを開くと、先に出てくるのはキャリバー(機械の型番)と駆動方式です。何で動いているかが、まず語られます。
この違いは、カタログの書き方にそのまま出ます。次の章から、公式が実際に書いている数字だけを並べて見ていきます。この記事に出てくる数字は、すべてカシオのニュースリリースとセイコーウオッチの公式製品ページで確認したものです。
この記事で比べていないこと
デザインの good/bad は人それぞれなので、この記事では扱いません。また、中古相場は日々動くため、公式の定価と当店の買取実績だけを使っています。
同じ値段を出すと、中身はどう変わる?
価格帯をそろえて並べると、G-SHOCKは防水と軽さ、セイコーは機械式の作り込みに配分されているのが分かります。
いちばん分かりやすいのは、予算をそろえて並べることです。公式の希望小売価格(税込)が近いもの同士を並べました。
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| 価格帯 | G-SHOCK | セイコー | いちばん大きな差 |
|---|---|---|---|
| 1〜3万円 | GA-B001-1A 17,600円/約51g/20気圧防水 |
セイコーセレクション SBPX083 29,700円/106.0g/日常生活用防水 |
防水と重さ |
| 4〜6万円 | GW-9500-1 55,000円/約81g/20気圧防水 |
5スポーツ SBSA257 56,100円/125.0g/10気圧防水 |
44gの重さの差 |
| 10〜17万円 | GWG-B1000-1A 121,000円/約114g/20気圧防水 |
プロスペックス SBDC081 113,300円/188.0g/200m空気潜水用 |
防水の規格そのもの |
| 35〜47万円 | MRG-B5000B 462,000円/約114g/20気圧防水 |
プロスペックス SBDX065 407,000円/196.0g/300m空気潜水用 |
82gの重さの差 |
どの価格帯でも、G-SHOCKのほうが軽いという傾向がはっきり出ています。いちばん差が開くのは最上位で、MRG-B5000Bの約114gに対してSBDX065は196.0g。80g以上の違いは、腕に乗せた瞬間に分かります。
ただし防水の欄を見ると、10万円を超えたあたりからセイコー側の表記が「200m空気潜水用」に変わります。これは数字が大きいから上、という単純な話ではありません。章をあらためて説明します。
時刻のずれは、どちらが少ない?
クオーツなら両社とも平均月差±15秒で互角です。機械式を選ぶと、ずれは1日あたりの表記に変わります。
ここが、いちばん誤解されやすいところです。公式が書いている「ずれ」は、駆動方式によって単位が変わります。

電池で動くクオーツは、G-SHOCKのGA-B001-1Aが常温携帯精度 平均月差±15秒。セイコーセレクションのSBPX083も平均月差±15秒です。つまりクオーツ同士なら、公式の数字はまったく同じです。
変わるのは機械式を選んだときです。5スポーツのSBSA199は日差+45秒〜−35秒。1日で最大45秒ずれる可能性がある、という意味です。上位のプロスペックスSBDX065でも日差+15秒〜−10秒。クオーツが1か月でずれる幅を、機械式は1日で使い切ることがあるということになります。
これは欠点なのか?
欠点ではありません。機械式は、ぜんまいの力だけで動いているので、ずれるのは当たり前です。そのうえで日差±15秒に収めているSBDX065は、むしろよくできています。
大事なのは「自分が時刻合わせを手間だと思うかどうか」です。月に1回直すのが楽しい人には機械式が向きますし、一切触りたくない人には電波かソーラーのクオーツが向きます。
なお、G-SHOCKの電波ソーラーモデル(GW-9500-1やGWG-B1000-1A)は、公式リリースにずれの数字が載っていません。電波を受信して自動で直るためです。この点は推測で埋めず、公式に書かれていないままお伝えします。
防水の数字は、どちらが上なの?
規格が別なので直接は比べられません。普段使いならG-SHOCKの20気圧が上、本格的な潜水ならセイコーの200m・300mが上です。
「20気圧」と「200m」。数字だけ見ると200mのほうが10倍すごそうに見えますが、これは別のものさしです。
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| 公式の表記 | 載っているモデル | 想定されている使い方 |
|---|---|---|
| 日常生活用防水 | セイコーセレクション SBPX083 | 手洗い程度。水に浸けるのは想定外 |
| 日常生活用強化防水(10気圧) | 5スポーツ SBSA199/SBSA257 アストロン SBXY101 |
水仕事・水泳 |
| 20気圧防水 | G-SHOCK DWN-5600/GA-B001 GW-9500/GWG-B1000/MRG-B5000 |
素潜り・マリンスポーツ |
| 200m空気潜水用防水 | プロスペックス SBDC081 | スクーバダイビング |
| 300m飽和潜水用防水 | プロスペックス SBDX023 | ヘリウムガスを使う飽和潜水 |
注目してほしいのはG-SHOCKの揃い方です。14,300円のDWN-5600から462,000円のMRG-B5000Bまで、全部そろって20気圧防水。価格が上がっても防水性能は上がりませんが、裏を返せばいちばん安いモデルでも手を抜いていないということです。
セイコー側は価格に応じて段階が変わります。3万円のSBPX083は「日常生活用防水」なので、水に浸ける使い方は想定されていません。ここは買う前に必ず確認しておきたいところです。

上の写真はセイコーのSBDX023。352,000円・222.0g・300m飽和潜水用防水という、潜水用に振り切った1本です。ここまで来ると、もはやG-SHOCKと比べる相手ではありません。用途が決まっているなら、その用途の専用機がいちばん強いという当たり前の話に行き着きます。
丈夫さを比べると、どうなる?
公式の仕様書に「耐衝撃構造」と書いてあるのはG-SHOCKだけです。セイコー側は耐磁性能で答えています。
ここは、はっきり差が出ます。カシオのリリースには必ず「構造:耐衝撃構造」の行があります。GW-9500-1なら「耐衝撃構造、防塵・防泥構造」、GWG-B1000-1Aは「耐衝撃構造、防塵・防泥構造、耐振動構造」とさらに増えます。
一方、セイコーの製品ページに同じ欄はありません。代わりに「耐磁:あり」が並びます。磁気に強いことを明記しているわけで、これはこれで実用的な指標です。
サイズの話をひとつ
2025年11月に出たDWN-5600は、ケースサイズ23.4mm×20mm×7.5mmという指輪サイズでありながら、耐衝撃構造と20気圧防水を積んでいます(14,300円)。セイコー側に対応する製品はありません。この振り切り方ができるのがG-SHOCKの個性だと言えます。
軽さで選ぶなら、どのあたりが狙い目?
公式の質量で見ると、同じ5万円台でG-SHOCKのGW-9500-1が約81g、セイコー5スポーツのSBSA257が125.0gです。
毎日着けるものなので、重さは効きます。公式が出している質量だけを並べます。
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| モデル | 公式の質量 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| G-SHOCK GA-B001-1A | 約51g | 17,600円 |
| セイコー 5スポーツ SBSA199 | 64.0g | 42,900円 |
| セイコー アストロン SBXY101 | 78.0g | 165,000円 |
| G-SHOCK GW-9500-1 | 約81g | 55,000円 |
| セイコーセレクション SBPX083 | 106.0g | 29,700円 |
| G-SHOCK GWG-B1000-1A/MRG-B5000B | 約114g | 121,000円/462,000円 |
| セイコー 5スポーツ SBSA257 | 125.0g | 56,100円 |
| セイコー プロスペックス SBDC081 | 188.0g | 113,300円 |
| セイコー プロスペックス SBDX023 | 222.0g | 352,000円 |
いちばん軽いのはGA-B001-1Aの約51g。ただしセイコーにも64.0gのSBSA199があり、「セイコーは重い」と決めつけるのは正確ではありません。重くなるのはダイバーズです。SBDC081が188.0g、SBDX023が222.0gで、ここは防水構造のぶんだけ素直に重くなります。
G-SHOCK GW-9500-1(マッドマン)
定価 55,000円(税込)/2023年7月14日発売

5万円台でG-SHOCKを選ぶなら、まずこの1本が比較対象になります。約81gで20気圧防水、さらに防塵・防泥構造。タフソーラーなので電池交換が要らず、電波を受信して時刻も自動で直ります。
同じ価格帯のセイコー5スポーツSBSA257(56,100円・125.0g・自動巻)とは、性格が正反対です。手をかけずに使い倒したいならこちら、巻く楽しみが欲しいならセイコー、という分かれ方になります。
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買取に出すと、どちらが高く残る?
当店の実績では、中央値はセイコーが上、最高額はカシオが上でした。ブランド名だけでは決まりません。
ここからは公式の数字ではなく、当店が実際に買い取った604本の記録から出した数字です。

中央値はカシオ5,000円、セイコー15,000円。ここだけ見るとセイコーが強く見えます。ただし最高額は、カシオの480,000円がセイコーの128,000円を大きく上回ります。
理由ははっきりしています。当店はG-SHOCK専門店なので、カシオ482本の中には数千円の定番モデルが大量に含まれています。母数の中身が違うので、中央値の比較だけで「セイコーのほうが高い」と結論づけるのは間違いです。
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| 状態ランク | カシオ(482本) | セイコー(23本) |
|---|---|---|
| S(新品同様) | 中央値 12,500円(52本) | 該当なし |
| A(良好) | 中央値 10,500円(60本) | 中央値 26,000円(3本) |
| B(使用感あり) | 中央値 6,000円(206本) | 中央値 18,500円(14本) |
| C(傷み目立つ) | 中央値 4,000円(45本) | 中央値 6,000円(5本) |
| E(難あり) | 中央値 3,750円(96本) | 8,000円(1本) |
セイコーの本数が少ないので、この表は傾向として見てください。3本や1本の中央値は、平均的な相場とは言えません。それでもはっきり読み取れるのは、どちらのブランドも、ランクが1つ下がるごとに金額が落ちていくということです。
「G-SHOCKとセイコー、どっちが高く売れますか」と聞かれることがあります。正直にお答えすると、その質問の立て方では答えが出ません。
当店の最高額はMR-GのMRG-B2000GA-1AJRで480,000円でした。状態はランクBです。一方で、同じカシオでも200円のお品物もあります。480,000円と200円が同じブランドの中に同居しているのが実態です。
セイコー側の最高額はプロスペックスのSBDX025で128,000円。これもランクBでした。つまり両社とも、ランクBでも上位ラインなら十万円を超えます。効いているのはブランド名ではなく、どのラインの、どの型番かです。
もうひとつ申し上げると、当店はG-SHOCK専門店ですが、セイコーをはじめ国産時計もお買取りしています。「カシオじゃないから断られるのでは」と思って持ち込みをためらう方がいますが、その心配は要りません。
同じブランドなのに、金額がここまで分かれるのはなぜ?
外装の素材と、そのラインがいま再販できるかどうかで決まります。金属外装の上位ラインは、傷んでいても整備して売れるため残りやすいです。
当店の高額実績を上から並べると、上位6本のうち5本がMR-GとMT-G、つまり金属外装のラインでした。
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| 型番 | ライン | 状態ランク | 買取金額 |
|---|---|---|---|
| MRG-B2000GA-1AJR | MR-G | B | 480,000円 |
| MRG-B5000R-1JR | MR-G | S | 247,000円 |
| MRG-B5000BA-1JR | MR-G | B | 190,000円 |
| GWF-D1000JCG-9JR | FROGMAN | B | 170,000円 |
| MRG-G1000B-1A4JR | MT-G | A | 155,000円 |
| SBDX025 | セイコー プロスペックス | B | 128,000円 |
樹脂は経年で硬化して割れますが、金属は磨けば戻ります。だから金属外装のモデルは、多少傷んでいても整備して再販でき、そのぶん査定でも残ります。ランクBのMRG-B2000GA-1AJRが480,000円になったのは、この理屈です。
セイコー側も同じで、128,000円のSBDX025はステンレス外装のプロスペックスでした。ブランドが違っても、効いている理屈は共通しています。
売るときに差が出るポイント
型番の次に効くのは付属品です。箱・保証書・替えバンドが揃っているかどうかで金額が動きます。これは両ブランド共通です。
もうひとつが動くかどうか。ただし止まっていても買取自体はできます。当店のランクE(難あり)96本の中央値は3,750円で、ゼロにはなっていません。
結局、どちらを選べばいい?
手をかけずに着けっぱなしにしたいならG-SHOCK、機械を持つこと自体を楽しみたいならセイコーです。
ここまでの数字をふまえると、選び方はかなりはっきりします。
G-SHOCKが向いている人
時計のことを考えたくない人です。タフソーラーなら電池交換が不要で、電波やスマートフォン連携なら時刻合わせも要りません。どの価格帯でも20気圧防水なので、水まわりを気にせず着けたまま過ごせます。そのうえ軽い。17,600円のGA-B001-1Aで約51gです。
セイコーが向いている人
時計を「持ち物」として楽しみたい人です。機械式は日差という形でずれますが、それを含めて付き合うものです。本格的に潜るなら200m・300mの潜水用防水という選択肢があり、ここはG-SHOCKの20気圧では代わりになりません。
どちらでも良いと思ったら
手首に乗せたときの重さで決めてください。51gと222.0gでは、まったく別の道具です。スペック表を何度見比べても、ここだけは実物に勝てません。
迷っている方のために、同じ価格帯でよく比較されるセイコー5スポーツも挙げておきます。42,900円・64.0gのSBSA199は、セイコーの中ではかなり軽い部類です。
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なお、買い替えを考えているなら、いま持っている1本がいくらになるかを先に知っておくと予算が立てやすくなります。G-SHOCKの価格帯の考え方はG-SHOCKの値段の記事に、高額モデルの傾向はいちばん高いG-SHOCKの記事にまとめてあります。
使っていないG-SHOCK、いくらになるか調べてみませんか?
電池切れ・ベルト劣化・ジャンクもそのまま査定します。
セイコーなど国産時計もまとめてお出しいただけます。
送料・査定料・キャンセル料はすべて無料です。
ブランド別のお取り扱いはカシオのページとセイコーのページに、実際の買取事例は買取実績の一覧に載せています。
G-SHOCKとセイコーについてよくある質問
G-SHOCKとセイコーでは、どちらが丈夫ですか?
時刻のずれはどちらが少ないですか?
20気圧防水と200m防水は、どちらが上ですか?
セイコーのほうが買取金額は高いのですか?
G-SHOCK専門店にセイコーを持ち込んでも買い取ってもらえますか?
動かなくなった時計でも買い取ってもらえますか?
いちばん軽いのはどのモデルですか?
予算3万円ならどちらを選ぶべきですか?
まとめ:ブランドで選ぶより、使い方で選ぶ
公式の数字を並べて分かったのは、G-SHOCKとセイコーは競合というより、答えている問いが違うということでした。
- 時刻のずれ:クオーツ同士なら両社とも平均月差±15秒で互角。機械式を選ぶと日差の世界に変わる
- 防水:G-SHOCKは14,300円から462,000円まで全部20気圧。セイコーは価格に応じて日常生活用防水から300m飽和潜水用まで段階が変わる
- 重さ:同じ5万円台でG-SHOCK約81g、セイコー125.0g。ダイバーズまで行くと222.0gになる
- 丈夫さ:「耐衝撃構造」と公式に書いているのはG-SHOCKだけ。セイコーは耐磁で答えている
- 買取:ブランド名ではなく型番と状態で決まる。当店の最高額480,000円と最低額200円は、どちらもカシオ
着けっぱなしにして忘れていたいならG-SHOCK、手をかけて付き合いたいならセイコー。どちらを選んでも、間違いにはなりません。
そして、もし買い替えで手放す1本があるなら、止まっていても、傷んでいても、まずは金額を聞いてみてください。当店の実績では、難ありのランクEでも中央値3,750円が付いています。