G-SHOCKの洗い方は樹脂と金属で違う|公式が中性洗剤を認めるのは金属だけ
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夏をひとつ越えたG-SHOCKを外して、バンドの裏側を見てみてください。汗と皮脂が乾いて、白っぽい筋になっていることがあります。ベゼルの溝や、ボタンのまわりも同じです。
「丈夫なんだから、そのままジャブジャブ洗えばいい」と思う方は多いですし、実際そう書いてあるページもあります。ただ、カシオの取扱説明書を開くと、洗い方はバンドの素材ごとにはっきり書き分けられています。そして、多くの人がやっている洗い方は、そこに書かれていないやり方です。
この記事では、カシオの取扱説明書に書いてある手順だけを使って洗い方を整理し、最後に手入れの差が査定のどこに出るのかを買取店の立場から書きます。
この記事の結論(先に知りたい方へ)
- 洗っていいかどうかは、裏ぶたか文字板の「WATER RESIST」表記で決まります。数字ではなく表記で判断します
- 樹脂(ラバー)バンドは「水で洗う」だけ。カシオは中性洗剤を使うようには書いていません
- 中性洗剤と歯ブラシが出てくるのは、金属バンドと金属部品の項目だけです
- 金属バンドを洗うときは、時計本体に調理用ラップを巻いて洗剤がかからないようにする、とカシオは書いています
- 水でも、入浴・サウナ・温水プール、そして石鹸や洗剤を使う手洗いはNG。防水性能が落ちます
- 海水や泥は真水でよく洗い流す。放置するとさびが出て、バンドのピンが抜ける原因になります
- 買取では、洗って落ちる汚れは減点されません。減点されるのは、手入れを怠った結果のさびと劣化です
G-SHOCKは、水で丸洗いしてもいいの?
裏ぶたか文字板に「WATER RESIST」の表記があれば、水で洗えます。表記がまったくないものは防汗構造ですらないため、水に触れさせないでください。
G-SHOCKと聞くと「全部20気圧防水でしょう」と思いがちですが、カシオが案内しているのは気圧の数字ではなく、時計に書かれている表記で判断するという方法です。
取扱説明書には、表面または裏ぶたに「WATER RESIST」または「WATER RESISTANT」と表示されているものが防水時計であり、それが4段階に分類される、と書かれています。

つまり、手持ちのG-SHOCKが洗えるかどうかは、裏返せば数秒で分かります。実物ではこう刻まれています。

現行のG-SHOCKはほとんどが20BAR(20気圧防水)です。この表記があれば、水道水で洗うことそのものは、メーカーが想定している範囲内の使い方になります。
ただし「20BAR=何でもできる」ではありません
同じ説明書に、空気ボンベを使うスクーバダイビングは20BARでも避けるようにと書かれています。防水の表記と、実際に許されている使い方は別物です。
表記の読み方そのものについては、裏ぶたの「WR20BAR」とは?G-SHOCKの防水表記を読み解く記事で詳しく書いています。
バンドの素材で、洗い方はどこが変わる?
洗剤を使えるかどうかが変わります。樹脂バンドは水だけ、金属バンドは中性洗剤か石鹸水と歯ブラシ。皮革バンドは洗わず拭くだけです。
ここがこの記事でいちばん伝えたい部分です。カシオの「お手入れのしかた」は、ひとかたまりの文章ではなく、素材ごとに別々の行として書かれています。

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| バンドの素材 | 洗っていいか | 洗剤 | カシオが書いている手入れ |
|---|---|---|---|
| 樹脂(ラバー)バンド | 洗える | 使わない | 水で洗い、柔らかい布などで水分を拭き取る |
| 金属バンド | 洗える | 中性洗剤を水で薄めた液/石鹸水 | 柔らかい歯ブラシでこすり洗い→水でよく洗い流す→吸湿性の良い布で拭き取る |
| 樹脂バンドに付いた金属部品(美錠・遊環のピンなど) | 洗える | 中性洗剤を水で薄めた液/石鹸水 | 金属バンドと同じ扱い。歯ブラシでこすり洗いする |
| 皮革バンド | 洗わない | 使わない | 水や汗がついた場合は、柔らかい布などで軽く拭く |
「G-SHOCKを中性洗剤で洗う」という話をよく見かけますが、それが当てはまるのは金属の部分だけです。樹脂バンドについてカシオが書いているのは「水で洗い」の5文字だけで、洗剤は一度も出てきません。
樹脂(ラバー)バンドは、どう洗う?
水で洗って、柔らかい布で水分を拭き取る。これだけです。洗剤も、ブラシでこする指示もありません。
拍子抜けするほど簡単ですが、これがカシオの書いているとおりの手順です。順番に分けると3つになります。
手順① 水で洗う
バンドの溝、ベゼルのくぼみ、ボタンのまわりに水を当てて、汗と汚れを流します。石鹸やボディソープを使う指示は説明書にありません。洗剤を使うなら、それは金属部分だけの話になります。
手順② 柔らかい布で水分を拭き取る
ここを省く人がとても多いところです。カシオは、樹脂バンドや樹脂ベゼルを濡れたままにしたり、湿気の多い場所に放置したりすると経年劣化して、切れたり折れたりすることがあると書いています。洗った直後の放置がいちばん傷めます。
手順③ ときどき、ボタンとベゼルを動かしておく
これも説明書に書かれている手入れです。りゅうずやボタン、回転ベゼルは、長期間操作しないと動きが悪くなる場合があるとされています。洗ったあとに何回か押しておくだけで違います。ただし水分がついた状態でボタンを操作するのはNGなので、拭き取ってからにしてください。
白いシミのような模様が出てきたら
カシオは、樹脂バンドの表面にシミのような模様が発生することがあるとしたうえで、人体および衣類への影響はなく、布などで拭き取ってくださいと案内しています。慌てて洗剤で擦る必要はありません。
一方で、拭いても取れない色あせや変色は別の話です。直射日光(紫外線)に当て続けたり、汚れが付いたまま放置したりすると色あせすることがある、とも書かれています。こちらは戻りません。
金属バンド・フルメタルは、どう洗う?
柔らかい歯ブラシに中性洗剤を薄めた液か石鹸水をつけてこすり洗いし、水で洗い流して拭き取ります。本体にはラップを巻きます。
フルメタルやMR-Gのような金属バンドのモデルは、樹脂とは扱いが変わります。カシオは「ステンレスやメッキ品でも、汚れたまま使うとさびが発生することがある」として、ときどきこすり洗いをすることを勧めています。

手順① 時計本体にラップを巻く
説明書の言葉をそのまま引くと、洗うときは「調理用ラップを巻く」などして、時計本体に洗剤や石鹸水がかからないようにしてくださいとなっています。バンドは洗剤で洗うけれど、ケースには洗剤を当てない。ここが金属バンドの手入れで一番見落とされる一手です。
手順② 柔らかい歯ブラシでこすり洗いする
中性洗剤を水で薄めた液、または石鹸水をつけて、コマのすきまや裏側をこすります。金属バンドは、見えている面よりコマの内側とすきまに汚れがたまります。
手順③ 洗剤成分を水でよく洗い流す
洗剤が残るほうが、汚れが残るより厄介です。すすぎ残しはそのまま肌に触れます。
手順④ 吸湿性の良い布で拭き、通気性の良い場所で乾かす
カシオは、汗をかいたときや水に濡らしたときは、柔らかい吸湿性の良い布でよく拭き取った後、通気性の良い場所に保管し、よく乾燥させるよう案内しています。引き出しに濡れたまましまうのが最悪の手です。
メタルバンドそのものの選び方や、コマの調整についてはG-SHOCKのメタルバンドの記事にまとめています。
洗うときに、やってはいけないことは?
水中でのボタン操作、入浴、サウナや温水プール、そして時計を着けたまま石鹸や洗剤を使う手洗いです。すべて公式に禁止されています。
カシオは「防水構造の機種でも避けてください」として、4つの使い方を名指しで挙げています。理由も書かれていて、防水性能の低下や、ガラスの内側が曇る原因になるからです。
防水モデルでも、カシオが名指しで避けるよう書いている4つ
1. 水中で、または時計に水分がついた状態で、りゅうずやボタンを操作すること/洗いながらライトを点けたくなりますが、これが一番やってはいけない操作です。
2. 入浴のときに使用すること/お湯と石鹸が同時にかかる、いちばん条件の悪い場面です。
3. 温水プールやサウナなど、高温多湿な環境で使用すること/温度も書かれていて、+60℃以上に長時間置くと液晶パネルに支障をきたすことがあるとされています。
4. 時計を手につけたまま手洗い・洗顔・家事などをするときに、石鹸や洗剤を使うこと/水だけなら問題ありません。石鹸が混ざった瞬間にNGになります。
もうひとつ、洗剤以外で気をつけたいのが薬品類です。シンナー、ガソリン、各種溶剤、油脂やそれらを含むクリーナー、接着剤、塗料、薬剤、化粧品類などが付着すると、樹脂ケース・樹脂バンド・皮革に変色や破損が生じることがあると書かれています。パーツクリーナーやアルコール系の強力な洗浄剤で拭く、というのはこの警告に当たります。
洗ったあとガラスの内側が曇ったら
カシオは、急冷されたときなどにガラスの内側が曇ることがあるが、すぐに曇りが無くなるようであれば特に問題はないとしています。判断の分かれ目は、そのあとです。
曇りが消えなかったり、内部に水が残っている場合は、ただちに使用をやめて修理に出すよう案内されています。放置すると内部が腐食します。修理に出す前の費用感はG-SHOCKが曇ったときの修理料金の記事を参考にしてください。
海水・汗・泥がついたときは、どうすればいい?
真水でよく洗い流し、塩分と汚れを拭き取ります。海水に浸したまま放置すると、さびが出やすくなるとカシオが明記しています。
この項目は、説明書の中で2か所に分けて書かれています。ひとつは防水性の項の「海水に浸したときは真水で洗い、塩分や汚れを拭き取ってください」。もうひとつはお手入れの項の「海水や泥がついた場合は、真水でよく洗い流してください」です。
そして安全上の注意には、こう書かれています。ケース・バンドは汚れからさびが発生し、衣服の袖口を汚すことがあります。特に、海水に浸した後、放置するとさびやすくなります。海のあとだけは、その日のうちに洗ってください、ということです。
洗ったあとの乾かし方と、しまい方は?
吸湿性の良い柔らかい布で水分を拭き取り、通気性の良い場所でよく乾かします。濡れたまま他の物と重ねると色が移ります。
長期間使わないときは、汚れ・汗・水分などを拭き取り、高温・多湿の場所を避けて保管するようカシオは案内しています。そして樹脂部品について、長時間、他の製品と密着させたり、濡れたまま他の製品と一緒にしておくと、他の製品に色が移行したり、他の製品の色が樹脂部品に移行したりすることがあると書かれています。だから濡れているときはすぐに水分を拭き取り、他の製品に密着させたままにしない。これが公式の指示です。
洗ったG-SHOCKを、他の時計と一緒に引き出しへ放り込む。よくやってしまう置き方ですが、説明書がわざわざ止めているのはこの動きです。
色が落ちやすい仕様は、特に急いで拭く
カシオは、蛍光商品は長時間濡れたままにしておくと色が落ちる恐れがあるので、濡れているときはすぐに水分を拭き取って乾かすよう書いています。
また、スケルトン(透明)仕様の部品は、汗や汚れ等の吸収や高温多湿への放置により変色を起こすことがあるともされています。クリアモデルの黄ばみは、置き方の問題でもあるということです。
プリント入りのバンドは、プリント部分を強くこすると他の部分に色がつくことがあると書かれています。ここは歯ブラシでこすらないでください。
洗わないままだと、G-SHOCKはどうなる?
さびが出て、バンドの接合部のピンが飛び出したり抜け落ちたりします。時計の落下や紛失につながる、と説明書は書いています。
説明書には「お手入れを怠ると」という見出しがあり、起きることが3つ並べられています。読むと、単に見た目が悪くなるという話ではないことが分かります。
さび。時計に使われている金属はさびにくい性質だが、汚れによってさびが発生する。汚れにより酸素が絶たれると、表面の酸化皮膜が維持できなくなり、さびが発生する――という仕組みまで書かれています。そしてさびが発生すると、金属部分に鋭利な箇所ができたり、接合部のピンが飛び出したり抜け落ちたりすることがある。
劣化。樹脂バンドや樹脂ベゼルは、汗などの水分で濡れたままにしておいたり、湿気の多い場所に放置したりすると経年劣化し、切れたり折れたりすることがある。
かぶれ。表面はきれいでも、すきまに付着した汚れやさびがしみ出して、衣類の袖を汚したり、皮膚がかぶれたり、時計の性能が劣化することがある。
つまり、バンドが切れて時計を落とすという事故の入り口が、洗わないことなのです。バンドに弾力性がなくなる、ひび割れ、変色、緩み、接合部のピンの飛び出しや抜け落ちといった異常が出ている場合は、使用をやめるようカシオは案内しています。
すでに硬くなってひびが入っているなら、洗うより先に交換です。定番の5600系であれば、社外品も含めて替えバンドは手に入りやすい部類に入ります。
※価格・在庫は各ショップでご確認ください。リンクには広告が含まれます。
手入れの差は、買取額にどう出る?
洗って落ちる汚れは減点されません。減点されるのは、手入れを怠った結果として戻らなくなったもの――さび、ひび、変色です。
ここからは買取店としての話です。お持ち込みの前に「洗ってきたほうがいいですか」とよく聞かれるのですが、答えは「軽く拭くだけで十分です」になります。
査定でまず見るのは、動くかどうかと、外装が元に戻せる状態かどうかです。汗や皮脂の汚れは拭けば消えるので、そこで金額は動きません。無理に磨いてケースに細かい傷を付けてしまうほうが、むしろ損になります。
金額が動くのは、戻らないものです。当店の査定コメントを見返すと、同じ言葉が繰り返し出てきます。年代のあるモデルについては「樹脂の経年変化が避けられないため、劣化の程度がそのまま査定額に反映されます」。ゴツい金属パーツを持つモデルでは「金属パーツの錆の有無も確認ポイントのひとつです」。コラボモデルでも「経年による樹脂の変色」が状態ランクを押し下げています。
逆に評価が安定するのは、ベルトとベゼルの劣化が軽微な個体です。同じ年式・同じ型番でも、ここだけで結果が変わります。カシオが「濡れたまま放置すると経年劣化する」と書いているのは、査定台の上でそのとおりに見えている、ということです。
ひとつだけお願いがあります。汚れたまま、壊れたままで構いませんので、分解や自己修理はしないでください。ピンを抜いたバンドや、開けた裏ぶたは、それ自体が減額の理由になります。洗うのは表面まで。中は触らないのが正解です。
実際にどんな状態の個体がいくらになっているかは、買取実績のページに1件ずつ、状態ランクと査定士のコメント付きで公開しています。
使っていないG-SHOCK、いくらになるか調べてみませんか?
電池切れ・ベルト劣化・ジャンクもそのまま査定します。
送料・査定料・キャンセル料はすべて無料です。
G-SHOCKの洗い方についてよくある質問
G-SHOCKは水道水で丸洗いしてもいいですか?
樹脂バンドに中性洗剤を使ってもいいですか?
金属バンドを洗うとき、時計本体はどうすればいいですか?
お風呂やサウナでG-SHOCKを洗ってはいけませんか?
手を洗うとき、時計を着けたままでも大丈夫ですか?
海で使ったあと、何をすればいいですか?
樹脂バンドにシミのような模様が出てきました。汚れですか?
汚れたまま使い続けると、どうなりますか?
洗ったあとは、どう乾かせばいいですか?
汚れや劣化があるG-SHOCKでも買取してもらえますか?
まとめ:迷ったら「樹脂は水、金属は洗剤」
G-SHOCKの洗い方は、覚えることがそれほど多くありません。整理すると、次の6つに収まります。
1. 裏ぶたを見る。「WATER RESIST」の表記があれば洗えます。無ければ水に触れさせません。
2. 樹脂バンドは水で洗って、拭く。洗剤は使いません。
3. 金属バンドは歯ブラシと中性洗剤。ただし本体にはラップを巻いて、洗剤をかけません。
4. 水中や濡れた状態でボタンを押さない。入浴・サウナ・石鹸を使う手洗いも避けます。
5. 海と泥は、その日のうちに真水で流す。放置するとさびます。
6. 拭いて、通気性の良い場所で乾かす。濡れたまま他の物と重ねません。
この6つは、すべてカシオの取扱説明書に書かれていることです。まとめサイトごとに違うことが書いてある領域ですが、手元の時計に付いてきた説明書が、いちばん確かな答えを持っています。
そして買取の立場から一言だけ付け加えるなら、手入れは売るときのためではなく、バンドが切れて時計を落とさないためにしてください。結果として、そのほうが高く売れます。
出典:カシオ計算機 ウオッチ取扱説明書 3229/3421/3489「お手入れについて」「ご使用上の注意」 https://support.casio.jp/storage/pdf/002/qw3229.pdf (2026年9月27日に本文を確認)