G-SHOCKのカーボンはどれを選ぶ?公式で確認できた18型番と、ステンレスより102g軽いスクエア

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CONCLUSION

この記事の結論(先に知りたい方へ)

  • G-SHOCKのカーボンは、ケース・ベゼル・バンド・裏ぶたと、使われる場所がモデルごとに違います。「カーボン採用」と書いてあっても中身は同じではありません
  • カシオ公式のニュースリリースで確認できたカーボン採用モデルは18型番。定価は15,400円から297,000円まで開きます
  • 効果は公式が数字で示しています。ステンレスのGMW-B5000D(約167g)に対し、カーボンのGCW-B5000UNは約65g。約102g、率にして61%軽い
  • 買取では、当店の実績で110,000円から6,000円まで開きました。分かれ目はカーボンかどうかではなく、外装にメタルを使っているかです
  • カーボンは軽くて硬い反面、削れた傷は磨いて消せません。査定でいちばん見られるのはベゼルの角です

「カーボンのG-SHOCK」と検索すると、値段が2万円台のものから29万円台のものまで並びます。同じ「カーボン」なのに、なぜここまで違うのか。答えは単純で、カーボンをどこに、どんな作り方で使っているかがモデルごとに違うからです。

この記事では、カシオ計算機のニュースリリースに「カーボン」と明記されているモデルだけを集めて、定価とあわせて並べました。まとめサイトの情報は使っていません。あわせて、買取店として実際にお預かりしたカーボン採用モデルの買取実績も載せています。

G-SHOCKの「カーボン」は、どこに使われている?

ケース・ベゼル・バンド・裏ぶたの4か所です。同じ「カーボン採用」でも、使う場所と製法がモデルごとに違います。

カシオはカーボンを一枚岩の素材として扱っていません。部位ごとに向いた製法を選び分けています。公式リリースの言葉をそのまま整理すると、次の4つになります。

1

ケースに使う(カーボンコアガード構造)

時計の中身を包む土台そのものをカーボンにする使い方です。GA-B2100のリリースには「高い強度を誇るカーボンファイバー強化樹脂をケース素材に採用したカーボンコアガード構造」と書かれています。もっとも一般的で、もっとも安く手に入るカーボンです。

2

ケースをメタルで包む(デュアルコアガード構造)

MT-Gで使われている二重構造です。「軽量かつ剛性の高いカーボン繊維強化樹脂のケースを組み合わせた新開発の『デュアルコアガード構造』」「ケースと裏蓋を継ぎ目なく一体化させた『カーボンモノコックケース』をメタルで囲む二重構造」と説明されています。外から見えるのはメタル、中身がカーボンという作りです。

3

ベゼルに使う(積層カーボン・フォージドカーボン)

見た目のためにカーボンを使う方法です。MTG-B2000YBDは「カーボンとグラスファイバーのシートを幾層にも重ね立体成型」、MTG-B2000XMGは「カーボンとカラーグラスファイバーをランダムに積層し、削り出してベゼルを成形」。削り出す場所によって模様が変わるため、1本ずつ表情が違います

4

バンドや裏ぶたに使う

軽さのためだけに使う方法です。GW-9400NFSTは「高強度のカーボンファイバーインサートバンド」、GBD-H2000は「裏蓋にカーボン繊維強化樹脂を採用するなどの改良により、軽量化を図りました」。公式は従来モデル比で質量38%の軽量化と書いています

「カーボン」と書いてあっても中身が違う

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい点です。2万円台のGA-B2100も、29万円台のGCW-B5000UNも、公式には「カーボン採用」と書かれます。ですが前者はケースの内側だけ、後者はケース・ベゼル・バンド・中留のすべてがカーボンです。

買うときも売るときも、「カーボンかどうか」より「どこがカーボンか」を見たほうが、実態に近い判断ができます。

カーボンのG-SHOCKはどれ?定価はいくら?

カーボンのG-SHOCK18型番の定価を安い順に並べた横棒グラフ。GA-B2100の22,000円からGCW-B5000UN-1の297,000円まで
出典:カシオ計算機 ニュースリリース(2026年9月15日確認)

公式リリースで確認できたのは18型番。いちばん安いのが15,400円から、いちばん高いGCW-B5000UNが297,000円です。

カシオ計算機のニュースリリース本文に「カーボン」の記載がある製品を、定価の安い順に並べました。価格はすべて発表時のメーカー希望小売価格(税込)です。

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型番 カーボンの使いどころ 定価(発表時・税込) 発売
DWE-5610
MY G-SHOCK
ケース(カーボンコアガード構造) 15,400円〜 2021年10月
GA-B2100-1A ほか ケース(カーボンコアガード構造) 22,000円 2022年5月14日
GA-B2100C-9A ケース(カーボンコアガード構造) 23,100円 2022年5月14日
GW-9400NFST バンド(カーボンファイバーインサート) 55,000円 2020年7月
GBD-H2000-1A ほか 裏ぶた(カーボン繊維強化樹脂) 55,000円 2023年3月10日
MTG-B2000B ケース(デュアルコアガード構造) 121,000円 2020年11月13日
MTG-B3000B-1A ケース(デュアルコアガード構造・薄型化) 121,000円 2022年5月14日
MTG-B2000D ケース(デュアルコアガード構造) 126,500円 2020年11月13日
MTG-B2000BD ケース(デュアルコアガード構造) 137,500円 2020年11月13日
MTG-B3000BD-1A ケース(デュアルコアガード構造・薄型化) 137,500円 2022年5月14日
GWG-2040FR かん足(フォージドカーボン) 143,000円 2022年11月5日
MTG-B2000XD ベゼル(積層カーボン) 148,500円 2021年10月9日
MTG-B2000XMG ベゼル(マルチカラーカーボン) 154,000円 2021年11月27日
MTG-B2000YBD ベゼル(積層カーボン) 159,500円 2021年10月9日
MTG-B3000FR ベゼル(蓄光入り積層カーボン) 165,000円 2022年11月5日
MTG-B4000-1A フレーム(積層カーボン) 165,000円 2025年6月13日
MTG-B4000B-1A2 フレーム(積層カーボン) 176,000円 2025年6月13日
GCW-B5000UN-1/-6 ケース・ベゼル・バンド・中留のすべて 297,000円 2023年11月28日

この表に入っていないモデルについて

GA-2100やGM-2100、GA-2000のように、実物としてはカーボンコアガード構造で知られるモデルでも、発売当時のカシオのニュースリリースが公式サイトに残っておらず、公式の記載を確認できなかったものは表に入れていません。推測で「カーボン採用」と書くことはしない方針です。

なお、GA-B2100のリリースには「ケースの縦横は『GA-2100』と同サイズに抑えました」という記載があり、両者が同じ系統のケース設計であることは公式に読み取れます。

カーボンにすると、何がどれだけ変わる?

公式の数字では、同じスクエア型でステンレス約167gに対しカーボンは約65g。61%、約102g軽くなります。

カーボンの効果を、カシオ自身がいちばんはっきり数字で示したのがGCW-B5000UNのリリースです。

カーボンを採用したG-SHOCK GCW-B5000UN
出典:カシオ計算機 ニュースリリース(2023年11月10日)

公式リリースには、「ステンレスに比べ約7倍の硬度と軽さを併せ持つカーボンの活用を進めています」と書かれています。そのうえで、GCW-B5000UNについてはこう説明されています。

カシオ公式の記載(GCW-B5000UN)

「ケース・ベゼル・バンド・中留それぞれに適したカーボンを使い分けることで、ステンレス採用のフルメタルモデル「GMW-B5000D」(約167g)に対し約65gと61%の軽量化を実現しました」

「ベゼルとバンドには成形の自由度が高いフォージドカーボン、中留には曲げに強い積層カーボンを使用しています。また、裏蓋と一体化させたモノコックケースにはカーボンファイバー強化樹脂を用いました」

約102gの差は、体感としてはかなり大きい差です。フルメタルのG-SHOCKを1日着けると手首に重さが残る、という方は少なくありませんが、その重さの原因がまるごと3分の1近くまで落ちる計算になります。

軽さ以外では、GBD-H2000が「裏蓋にカーボン繊維強化樹脂を採用するなどの改良により」従来モデル(GBD-H1000)比で質量38%の軽量化を実現した、と公式に記載されています。スポーツ用途では、この数字がそのまま着け心地に効きます。

いちばん安く買えるカーボンのG-SHOCKはどれ?

公式リリースで確認できた範囲では、DWE-5610の15,400円から。定番モデルではGA-B2100の22,000円です。

カーボンは高い、というイメージがありますが、実際には2万円台で買える現行モデルがあります。カスタマイズサービス「MY G-SHOCK」のベースになっているDWE-5610は、公式リリースに「スクエアデザインにカーボンコアガード構造を採用した『DWE-5610』をベースに」と明記され、価格は15,400円〜と案内されています。

八角形ベゼルのGA-B2100は、定価22,000円(GA-B2100C-9Aは23,100円)。ソーラー充電とスマートフォン連携を備えながら、ケースにカーボンファイバー強化樹脂を使っています。GA-2100の型番ページとあわせて見ると、同じ形でどこが違うのかが分かりやすいはずです。

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逆に上を見ると、2025年に発表されたMTG-B4000は165,000円と176,000円。フレームを「カーボンとグラスファイバーを積層した母材から削り出し、側面から見たときに美しいレイヤー模様になっています」と説明されており、カーボンを強度ではなく意匠として使う方向にはっきり振れています。

積層カーボンのフレームを採用したMT-G MTG-B4000
出典:カシオ計算機 ニュースリリース(2025年5月27日)

カーボンのG-SHOCKは、いくらで売れる?

当店の実績では110,000円から6,000円まで。MT-Gが3万円台〜11万円、樹脂系のGA-B2100は6,000円でした。

ここからは買取店としての一次情報です。上の表に載せた「公式でカーボン採用を確認できたモデル」に絞って、実際の買取実績を並べます。金額はすべて実際にお支払いした金額です。

← 表は横にスクロールできます

査定日 型番 状態ランク 買取金額
2022年9月28日 MTG-B2000PH-2AJR A 110,000円
2024年3月4日 MTG-B2000XMG-1AJR
レインボーマウンテン
B 100,000円
2024年3月4日 MTG-B2000PH-2AJR
ブルーフェニックス
B 70,000円
2023年7月3日 MTG-B3000D-1AJF C 34,000円
2022年5月17日 MTG-B2000D-1AJF B 32,000円
2026年3月13日 MTG-B2000B-1A2JF B 31,000円
2026年3月8日 GA-B2100CD-1A7JR B

状態ランクは、S(新品同様)・A(美品)・B(使用感がある比較的良好なお品物)・C(傷や汚れが目立つ)・E(ジャンク・動作未確認)です。買取実績のページでは、型番ごとの金額をすべて公開しています。

なぜ同じカーボンでも、買取額がここまで開く?

カーボンかどうかではなく、外装にメタルを使っているかと、もとの定価で決まるからです。

実績表を見ると、11万円のMTG-B2000PHと6,000円のGA-B2100で18倍以上の差があります。ですがこれは「カーボンの量」の差ではありません。定価が121,000円以上のMT-Gと、22,000円のGA-B2100という、出発点の差がそのまま出ています。

査定士より

買取の現場で言うと、カーボンそのものが査定額を押し上げることは、ほとんどありません。お客様が「カーボンモデルなので高いですよね」とおっしゃることは多いのですが、実際に金額を作っているのは定価と外装素材です。

MT-GのMTG-B2000B-1A2JFをお預かりしたときも、見たのはブレスとケースの状態でした。ランクBで31,000円。ここで効いているのは121,000円という定価と、メタル外装の中古需要で、内側のカーボンモノコックケースは、正直なところ金額にほとんど関与していません。

一方で、樹脂ケースのモデルは定価が2万円台のため、状態が良くても数千円が中心になります。GA-B2100CD-1A7JRの6,000円は、ランクBとしては素直な金額です。

つまり、「カーボンだから高く売れる」ではなく「高い時計にカーボンが使われている」というのが、実務から見た正しい順番です。

MT-Gの高価買取のポイントは、MR-G・MT-Gを高く売るための記事に詳しくまとめています。

査定では、カーボンのどこを見られる?

ベゼルの角と、積層カーボンの層の欠けです。カーボンは削れた傷を磨いて消せないため、減額が残ります。

金属と樹脂しか使っていないモデルと、カーボンを使ったモデルでは、査定で見るポイントが変わります。

① ベゼルの角(いちばん見られます)

積層カーボンのベゼルは、ぶつけると層に沿って欠けます。ステンレスのように磨いて目立たなくすることができません。角に白っぽい欠けが出ている個体は、そこがそのまま減額になります。

② 層の模様(模様が一点ものであること)

MTG-B2000XMGのように削り出しで模様を作るモデルは、公式も「削り出す場所により層の見え方が異なる」と説明しています。模様は個体差であって、傷や不良ではありません。査定でもマイナスにはしません。

③ カーボンファイバーインサートバンドの根元

GW-9400NFSTのようにバンドにカーボンを入れたモデルは、バンドの付け根が硬いぶん、曲がる部分に負荷が集中します。ひび割れが出ていないかを確認します。

④ 外側のメタル部分(MT-Gの場合)

MT-Gはカーボンをメタルで包む構造なので、査定額を左右するのは外側のメタルの状態です。ブレスの伸び、コマの欠品、バックルの動きを見ます。

カーボンのG-SHOCKを長く使うには?

強い力で角をぶつけないこと、そして研磨剤入りのクロスで磨かないことの2点です。

カーボンは硬い素材ですが、「硬い=欠けない」ではありません。硬い素材ほど、限界を超えたときは削れるのではなく欠けます。

やらないほうがいいこと

研磨剤入りのクロスで磨く……フォージドカーボンや積層カーボンの表面は樹脂で仕上げられています。研磨すると層が露出して白くなり、元に戻せません。

ドア枠や机の角に当てる癖……ステンレスなら擦り傷で済むところが、カーボンでは欠けになります。デスクワークで手首の外側が当たる方は、特に注意してください。

汗を残したまま放置する……カーボン自体は錆びませんが、MT-Gのようにメタルと組み合わせたモデルは、メタル側とその境目に汚れが溜まります。

手入れは、乾いた柔らかい布で拭くだけで十分です。高く売るための状態づくりという点でも、これがいちばん効きます。

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カーボンのG-SHOCKについてよくある質問

カーボンのG-SHOCKで、いちばん軽いモデルはどれですか?
カシオ公式のニュースリリースで質量を確認できた範囲では、GCW-B5000UNの約65gです。同じスクエア型でステンレス製のGMW-B5000D(約167g)と比べて61%軽い、と公式に記載されています。
いちばん安いカーボンのG-SHOCKはいくらですか?
公式リリースで確認できた範囲では、カスタマイズサービス「MY G-SHOCK」のベースであるDWE-5610が15,400円〜です。通常のラインナップでは、八角形ベゼルのGA-B2100が22,000円(税込・発表時)でもっとも手に取りやすい価格帯になります。
カーボンだと買取価格は上がりますか?
カーボンであること自体で査定額が上がることは、ほとんどありません。当店の実績でも、110,000円のMTG-B2000PH-2AJRと6,000円のGA-B2100CD-1A7JRの差は、カーボンの量ではなく定価と外装素材の差です。金額を作っているのは「定価がいくらの時計か」「外装にメタルを使っているか」です。
カーボンのベゼルに欠けがあります。買取できますか?
買取できます。ただし積層カーボンの欠けは研磨で消せないため、減額の対象になります。ステンレスであれば磨いて目立たなくできる程度の傷でも、カーボンでは状態として残る点はご理解ください。動作しない個体、欠けのある個体も査定は可能です。
ベゼルの模様が1本ずつ違うのですが、不良品ですか?
不良ではありません。カシオ公式も、フォージドカーボンの特性上「一点一点のパーツの表面に現れる模様、色調にはモデルごとに個体差があります」と明記しています。削り出す位置によって層の見え方が変わるためで、査定でマイナスにすることもありません。
MT-Gは外がメタルですが、これもカーボンモデルですか?
はい。MTG-B2000やMTG-B3000は「デュアルコアガード構造」といい、カーボン繊維強化樹脂のケース(カーボンモノコックケース)をメタルで囲む二重構造だと公式に説明されています。外から見えるのはメタルですが、中身はカーボンです。
GA-2100はカーボンですか?
この記事では公式の記載を確認できたモデルだけを扱っているため、GA-2100は表に入れていません。発売当時のニュースリリースがカシオ公式サイトに残っておらず、公式の記載を確認できませんでした。ただしGA-B2100のリリースには「ケースの縦横は『GA-2100』と同サイズに抑えました」とあり、同じ系統のケース設計であることは読み取れます。
この記事に載っていないカーボンモデルもありますか?
あります。カシオのニュースリリースは古いものが公式サイトに残っていないことがあり、確認できなかったモデルは載せていません。推測で「カーボン採用」と書くことはしない方針のため、掲載は公式で確認できた18型番にとどめています。

まとめ:カーボンは「軽さを買う」素材で、「高く売れる」素材ではない

最後に、この記事の要点をもう一度整理します。

この記事のまとめ

使われる場所は4か所……ケース(カーボンコアガード構造)、メタルで包んだケース(デュアルコアガード構造)、ベゼル(積層・フォージド)、バンドや裏ぶた。公式リリースで確認できたのは18型番、15,400円〜297,000円。

効果は軽さ……ステンレスのGMW-B5000D 約167gに対し、カーボンのGCW-B5000UNは約65g。61%の軽量化と公式に記載されています。

買取では素材より定価……当店の実績は110,000円〜6,000円。分かれ目はカーボンではなく、外装がメタルかどうかと、もとの定価でした。

「軽くて丈夫な1本が欲しい」という目的なら、カーボンは素直に効きます。ただし資産価値を期待して選ぶ素材ではありません。その点だけ、買う前に知っておいていただければと思います。

お手元のG-SHOCKが今いくらになるかは、買取実績のページで型番ごとに確認できます。カーボンのベゼルに欠けがある個体、電池が切れている個体でも査定は可能です。

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